
モアナヌイアケア環太平洋航海が、エルニーニョ現象と気候変動による気象リスクへの対応として西太平洋航路の航海計画を見直すと発表しました。
航海計画見直しの背景
ポリネシア航海協会(PVS)は、米国海洋大気庁(NOAA)の提供するデータに基づき、エルニーニョ現象による気象リスクの高まりを考慮して今回の決定を下しました。NOAAの国立気象局 気候予測センターの最新予測では、2027年春までエルニーニョが継続する確率が97%とされており、過去75年間でも最大級の規模となる可能性があります。これにより、西部北太平洋での台風発生や雷雨など、航海の安全に影響を及ぼす気象条件が懸念されています。
PVSのCEOでありマスターナビゲーターのナイノア・トンプソンは、乗組員の安全を最優先とし、伝統航海における安全基準とチェックリストに基づき慎重に判断しました。今回の変更は航海の中断ではなく、自然の声に耳を傾け、安全なタイミングを待つ伝統航海の精神に基づくものです。なお、今回発表した改訂航海計画は現時点での予定であり、NOAAによる最新の気候予測や地域ごとの気象予報、海洋状況の変化を踏まえ、今後も必要に応じて見直し・調整が行われます。
今後の航海スケジュール
当初、2027年に予定されていた日本への寄港は2028年に変更され、両カヌーは太平洋南半球での航海を経て北東アジアへ向かうこととなりました。今後は2026年10月にフィジーで開催されるPre-COP国際海洋・気候会議への参加をはじめ、太平洋各地の地域社会や教育機関との交流を深める予定です。2028年初頭にはミクロネシアを出航し、フィリピン、台湾、日本、韓国へと航海を続けます。
2027 セイルプランアップデート
https://shorturl.at/ux0R7
日本の皆様へ
https://shorturl.at/bu26k
まとめ
モアナヌイアケア環太平洋航海は、安全を第一に考慮し、日本への寄港を2028年に変更して継続されます。自然の予兆を観察し、柔軟に計画を調整しながら、太平洋各地での文化交流や教育プログラムを推進していきます。