
株式会社マクニカは、株式会社アーレスティ栃木の工場全体最適化に向けた取り組みに対し、独シーメンス社の生産シミュレーションソフトウェア「Plant Simulation」の導入を支援したことを発表しました。
概要
株式会社マクニカは、株式会社アーレスティ栃木の工場全体最適化に向けた取り組みに対し、独シーメンス社の生産シミュレーションソフトウェア「Plant Simulation」の導入を支援しました。
概要: 工場全体最適化に向けた取り組み 導入ソフトウェア:シーメンス社製「Plant Simulation」 支援内容:導入支援、トレーニング、ロジックツリーを用いたKPI設定、チャットベースでの伴走支援 目的:経験や勘に頼った工程設計からの脱却、計画と現場のギャップ解消、投資リスク低減、現場主導の改善活動の内製化推進
経験や勘に頼った工程設計からの脱却と工場全体の最適化
アーレスティ栃木は、自動車部品向けアルミダイカスト製品を主力とする日本有数の鋳造工場ですが、EV化の進展を見据えた事業構造の変革に伴い、工場全体の生産効率向上が喫緊の課題となっていました。工程設計が現場の経験や勘に依存し、フォークリフトの適正台数や搬送動線、ラインレイアウトなどの工場全体を俯瞰した最適化が十分に行えていないことが、大規模投資におけるリスクとして懸念されていました。これらの課題解決のため、マクニカの提案を受け、「Plant Simulation」の導入を決定しました。
マクニカによる「Plant Simulation」導入支援
マクニカは、「Plant Simulation」の導入支援において豊富な実績を有しており、本件では鋳造工場全体を対象とした大規模シミュレーションモデルと、鋳造機1ラインを対象とした小規模シミュレーションモデルの2つを構築しました。加えて、トレーニングやKPI設定、内製化に向けた伴走支援までを一貫して行い、現場主導でシミュレーションを活用できる体制構築を実現しました。これにより、プログラミング未経験の現場メンバーも自らモデル開発に取り組めるレベルまで習熟することが可能になりました。
可視化と事前検証による工場全体の最適化と改善活動の加速
導入後、フォークリフトの稼働状況が1台単位で可視化され、適正台数の把握が可能になるなど、工場全体の最適化に向けた具体的な指針が得られました。また、鋳造機1ラインの検証では、計画段階で現場を再現することで課題の本質を把握し、自動検査と目視検査における工程の重複を特定し、改善につなげることができました。シミュレーション結果の可視化により、経験や勘に依存せずに問題を特定し、的確な改善策を立案できるようになり、再設計や追加投資につながる手戻りの低減と投資リスクの低減が期待されています。さらに、新製品の企画段階では、リードタイムや必要な鋳造機台数の算出精度が向上し、営業力強化にも寄与しています。部署を超えた共通認識が醸成され、部分最適から全体最適の視点へと意思決定が変化しつつあります。
今後の展望
今後、アーレスティ栃木は、基幹工場として「Plant Simulation」の運用ノウハウを蓄積し、アーレスティグループ全体への展開を視野に入れています。マクニカは、引き続き同社のデジタル変革に伴走し、製造業の現場主導による全体最適化を支援していきます。