
ローランド株式会社と株式会社Neutoneは、AIを活用したニューラル・サンプリング・エフェクト『Project LYDIA』の実験的コンセプトを進化させ、フェーズ2として発表しました。
概要
ローランド株式会社とAIオーディオ技術を開発する株式会社Neutoneは、AIを活用したニューラル・サンプリング・エフェクト『Project LYDIA』の実験的コンセプトを進化させ、フェーズ2を発表しました。これは、新しい音楽創造体験を実現するための研究開発部門であるRoland Future Design Labと、次世代AIツールを開発するNeutoneとの協業から生まれたプロジェクトです。プロジェクト概要:AIを活用したニューラル・サンプリング・エフェクト『Project LYDIA』の進化版
発表形態:フェーズ2として発表
共同開発:ローランド株式会社 Roland Future Design Lab、株式会社Neutone
初公開:2026年5月7日~9日 ドイツ・ベルリン「Superbooth Berlin」
『Project LYDIA』フェーズ2のハードウェア強化
『Project LYDIA』フェーズ2は、ミュージシャン、開発者、ライブパフォーマーから収集したフィードバックを反映し、スタンドアロンとしてのパフォーマンスに対応するオーディオ・エフェクトに近づいた改良版です。主なハードウェア強化点は以下の通りです。・ラズベリーパイ5の容易な組み込みと、スタンドアロンUSB MIDIコントローラーとしての動作に対応した、柔軟性の高いハードウェア設計への改良
・外部USBオーディオ・インターフェースを不要とするオーディオ入出力の設計
・操作ナビゲーションとリアルタイムのパラメータ表示を可能にするLCDディスプレイの搭載
・コントロール設定などを保存可能なユーザー・メモリー機能の搭載
・既存のスタジオおよびライブ機材との連携を強化するMIDI接続への対応(高度な制御・オートメーションが可能)
AIを音楽制作の「拡張」ツールとして位置づけ
ローランド株式会社 Roland Future Design Lab部長のポール・マッケイブ氏は、『Project LYDIA』がプロフェッショナルなオーディオ技術者や世界中のミュージシャンから大きな反響を得ていると確信しています。彼らとのコミュニケーションがフェーズ2を形作るベースとなり、チームによる新たな提案も盛り込まれています。『Project LYDIA』は、AIを音楽制作の代替とするのではなく、拡張し、コントロールのためのツールとして位置づけています。これにより、演奏者はニューラルモデルと、直感的かつ物理的に、そして音楽的に表現豊かな方法で対話することが可能になります。なじみ深いエフェクトペダルの形を採用することで、多くのミュージシャンが信頼しているワークフローへAI処理を組み込み、従来はコンピューター画面中心で抽象的とされがちだった技術に「触覚的な操作感」と「透明性」をもたらします。この開発アプローチは、ローランドとユニバーサル ミュージック グループが共同で推進している取り組み「AI for Music」にて提唱される、「AIによる音楽創造のための原則」にも合致しています。
今後の展開と情報提供
『Project LYDIA』フェーズ2はSuperbooth Berlinでの初公開後、2026年6月初旬に日本で開催予定のAudio Developers Conference Japan、その他のイベントでも紹介される予定です。Roland Future Design LabとNeutoneは、今後も対面およびオンラインを通じてクリエイターからのフィードバックを収集し、プロジェクトのさらなる進化に活かしていきます。詳細情報やフィードバック提供に関心のある音楽クリエイターは、新たに実施されるアンケートへの参加が推奨されています。
まとめ
『Project LYDIA』フェーズ2は、ミュージシャンやクリエイターからのフィードバックを基に、LCDディスプレイの搭載や柔軟なハードウェア設計など、スタンドアロンでの使用を想定した機能強化が図られています。AIを音楽制作の拡張ツールとして位置づけ、直感的で触覚的な操作感を提供することを目指しています。関連リンク
https://aiformusic.info/https://audio.dev/adc-japan-26/
https://eu.surveymonkey.com/r/ProjectLYDIA_PII
https://articles.roland.com/introducing-project-lydia
https://neutone.ai/
https://www.roland.com/jp/