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丸紅の食料・アグリ部門、国産ERP「GRANDIT」導入でシステム刷新と業務効率化を実現

双日テックイノベーション株式会社が、丸紅株式会社の食料・アグリ部門に国産ERPシステム「GRANDIT」を導入したことを発表しました。これにより、開発コストの削減、システム品質の確保、保守・運用の負担軽減を実現しています。

概要

双日テックイノベーション株式会社は、丸紅株式会社の食料・アグリ部門に国産ERPシステム「GRANDIT」を導入しました。これは「SAPの2027年問題」への対応として、旧化学品本部への導入に続くものです。食料・アグリ部門固有の機能を追加した「GRANDIT」は2025年7月に本稼働し、開発コスト削減、システム品質確保、保守・運用負担軽減を実現しました。

導入時期:2025年7月
対象部門:丸紅株式会社 食料・アグリ部門
導入システム:GRANDIT
背景:SAP ERP 6.0のサポート終了(SAPの2027年問題)への対応、および約40年利用してきたスクラッチ開発システムの刷新

導入の背景と目的

主要ERP「SAP ERP 6.0」の標準サポートが2027年末に終了することに伴い、セキュリティ更新や法改正対応が停止するリスク、いわゆる「SAPの2027年問題」への対応が各社で進められています。丸紅では、この問題への対応も含め、単体(丸紅本体)の10営業本部と国内グループ会社20社を対象に、双日テックイノベーションが提案した純国産ERP「GRANDIT」の全社展開を推進しています。

食料・アグリ部門は、農業資材、穀物、畜・水産などの川上分野から、食品原料や製品流通の川下分野に至るサプライチェーンを構築し、食の安定供給を支えるソリューションプロバイダーとしての役割を担っています。一方で、旧食料本部では約40年にわたり利用してきたスクラッチ開発の営業システムの刷新が課題となっていました。長年のカスタマイズとアドオンを重ねた結果、システムは複雑化し、保守・運用の負担が増加傾向にありました。また、システムの老朽化に加え、全体像を把握する人材も限られてきており、将来的なビジネス環境の変化へ柔軟に対応していくためのシステム基盤の見直しが求められていました。

テンプレート活用による効率的な導入

先行して導入されたエネルギー・化学品部門(旧化学品本部)向けGRANDITのノウハウをテンプレート化した「丸紅版 GRANDIT」をベースに開発を進めました。このテンプレートには全社共通機能が予め搭載されており、食料・アグリ部門固有の機能開発に集中することで、開発期間の短縮とコスト抑制を実現しています。双日テックイノベーションは、化学品GRANDIT導入プロジェクトで蓄積した知見を共有することで、課題の早期解決やトラブルの未然防止に貢献しました。また、商社特有の業務や貿易実務に精通したスタッフによるサポートにより、プロジェクトが円滑に推進されました。

導入による効果

食料・アグリ部門向けに開発された「GRANDIT」は2025年7月に本稼働を開始し、以下の具体的な効果を実現しています。

●開発コストの大幅削減とシステム品質の担保
「丸紅版 GRANDIT」をベースに、食料・アグリ部門固有の機能を追加した「GRANDIT」を構築したことで、ゼロから開発する場合と比較して開発費用を大幅に削減。テンプレート化された共通機能によりトラブルにつながるリスクや工数削減、システムの品質も担保されました。

●商社業務との高い適合性
国産ERP「GRANDIT」が持つ商社特有の業務への高い適合性により、業務効率が向上しています。

●保守・運用担当者の業務負担を軽減
旧システムではシステムの老朽化による不安のほか、バッチ処理の結果を紙のチェックリストに記録したりする作業が必要など、保守・運用担当者の業務負担が課題でした。「食料GRANDIT」に移行後は、厳格な管理下での人による運用がほぼ不要になり、エラー発生時も検知システムで容易に確認できるようになり、業務負担が軽減されました。

●意思決定の迅速化
承認業務がワークフロー化され、PCのみならずスマートフォン・タブレットなどから回付中案件のステータス確認が可能になりました。従来の紙ベースの運用と比較し、業務の停滞が緩和されました。

丸紅株式会社様からのコメント

食料・アグリ戦略企画部 システム課長の竹村健太郎氏は、「食料・アグリ部門への「GRANDIT」の導入では、「丸紅版 GRANDIT」という全社共通の基盤を活かしつつ、Fit to Standardを徹底することで、過度なアドオンを抑えながら高い業務適合と品質を両立することができました。双日テックイノベーション様に、旧化学品本部へのGRANDITの導入実績に基づく知見や商社業務への深い理解をもとに、要件整理からテスト・移行まで一貫して伴走いただいたからこそ、計画通りの立ち上げが出来たと感じており、大変感謝しております。」と述べています。

まとめ

丸紅株式会社の食料・アグリ部門は、双日テックイノベーション株式会社が提供する国産ERPシステム「GRANDIT」を導入し、システム刷新と業務効率化を達成しました。これにより、SAPの2027年問題への対応、開発コスト削減、システム品質向上、保守・運用負担軽減、意思決定の迅速化といった多岐にわたる効果を実現しています。

関連リンク

https://natic.sojitz-ti.com/case/erp-marubeni-food

https://www.sojitz-ti.com/

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