京都府が文化庁・京都府高等学校文化連盟との共催で毎年開催する「全国高校生伝統文化フェスティバル-伝統芸能選抜公演-」が、先月13日にオンラインで開催された。日本の伝統文化の継承・発展に勤しむ全国の高校生が集うこの祭典は、日々の成果を披露する「晴れ」の舞台。本来であれば例年通り京都で執り行われるはずだったが、コロナ禍のため止むなくリモート出演での開催となった。9回目の開催となった今回のテーマは『大切にしたい日本のこころ』。リモート出演とはいえ、そこは全国トップレベルの高校生。圧巻の演技で画面の向こうにいる観客たちを沸かせてくれた。当時の模様は京都府の公式YouTubeチャンネルにて公開中。
プロローグ〜開会式
京都府立嵯峨野高等学校 中田悠吾くん
全国校公演
神楽太鼓組曲「祈り」
『カプリッチオ』
〈浪速神楽 劔の舞〉
「佐渡おけさ」
『月虹の中で』
『米ぬ為し』
『鬼剣舞』
出演者インタビュー |
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<岩手県立北上翔南高等学校 鬼剣舞部 八重樫さん> Q. 鬼剣舞の魅力とは? A. 力強く迫力があることろです。特に私たち高校生の踊りは、若々しさも魅力だと思います。 Q. 地方の郷土芸能を遺すのは大変だと思いますが、郷土芸能を保存する取組に関わろうと思ったきっかけはなんですか? A. 姉二人が鬼剣舞部で演舞している姿を見て、憧れたことがきっかけです。 Q. かつて踊り手は男性のみだったと聞きますが、現在踊り手の男女の比率はどれくらいですか。 A. 鬼剣舞部の男女比率は2:8です。しかし、一般の保存会の中には、男性だけのところもあります。 Q. いつもと違う形の発表の場となりましたが、演技をする上でどんな部分で通常時との違いを感じましたか。 A. お客さんがいないということで、拍手や歓声がなく、少し寂しいと感じるところもありましたがリラックスして自分たちらしい演舞ができたと思います。 <京都府立嵯峨野高等学校 狂言部 永木さん> Q. いつもと違う形の発表の場となりましたが、演技をする上でどんな部分で通常時との違いを感じましたか。 A. 目の前に見えるのがカメラと仲間の狂言部員や先生たちで、お客さんを直接見ることがなかったため、普段より緊張しなかったように思う。発表の日に予定が入っていた家族にも、時間を伝えてweb上で見てもらえたのはうれしかった。 |
京都府運営の「全国高校生伝統文化フェスティバル」公式HP pref.kyoto.jp/denfes/ |