一年前と今を比べ、大きく変わったことのひとつが “働き方”。それまでは当たり前のことだった“会社へ出社して働く” ことができなくなり、在宅でのリモートワークがわずかな期間で自然なことになったことに驚きを隠せない。だが、人によっては日常生活をおくる家庭内で仕事することに限界もあるようで、庭などに設置できる一人用の小さなオフィス「オフィスポッド」の導入を真剣に考えるビジネスマンもいるようだ。そんな中、どこでも仕事ができる理想的なオフィスを備えたコンセプトカーを日産自動車が発表した。
「NV350 CARAVAN OFFICE POD CONCEPT」は、ビジネスバン「NV350 キャラバン」と「オフィスポッド」を組み合わせたもので、庭や自身が所有する敷地内を飛び出して、好きな場所で仕事する環境を実現してくれるというもの。単純にビジネスバンの後部にオフィスポッドを格納するのではなく、スイッチを入れるだけでポッドが車外へ迫り出し、開放的な状態でのオフィスワークも可能だ。
注目はポッド内に固定されたチェア。エクステリアやギミックなどに注目が集まるコンセプトカーでは実際の使用感は見落とされがちだが、テーマが“オフィス”の「NV350 CARAVAN OFFICE POD CONCEPT」では、チェアにハーマンミラーのコズムチェアを採用。人間工学に基づいた優れた機能を有するコズムチェアに座ることで、カラダへの負担低減や仕事効率アップも期待できる。
今回はあくまでもコンセプトカーとしての発表だが、実際に発売されて全国を走り回る日が来るのは、そう遠くないかもしれない。
ハーマンミラージャパン株式会社代表取締役社長 松崎勉氏のコメント
「このコンセプトのパートナーシップの話がもちこまれた時、私たちはとてもわくわくしました。私たちは、人々があらゆる場所で健康的かつ生産性の高い仕事ができるための製品をつくることに誇りを持っています。この1年で働き方が大きく変わったことを考えると、車をオフィスにするというこのアイデアは、今後世界が再び開けていくなかで、現在の分散型ワークがどのように進化していくのかを垣間見させてくれるものです。旅をしながら、仕事のキャリアと、周囲の世界とより深くつながりたいという願いとを両立させられる健康的な方法を見つけることは、実のところ、私たちが必要としている未知の新しい働き方なのかもしれません」
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