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<コラム>進化にビックリ!? 今やプロジェクターはひとり一台の時代かも

仕事柄、さまざまなグッズやツールを試す機会があるが、ここ数年で一番「これはイイッ!」と自分的に感動したものと出会った。

それは“プロジェクター”。

プロジェクターというと会議中に資料を投影する機械を思い浮かべる人が多いかもしれないが、実はオーディオ&ヴィジュアルが趣味の人にとっては持っていて当たり前のものだったりするほどポピュラーなもの(映画館もスクリーンに投影してるでしょ)。

ただ自分の中でプロジェクターは「一生縁のないもの」だった。なぜなら、

①投影するための大きなスクリーンを掛ける場所がない
②きれいな四角形の映像を投影するための設置や設定が面倒くさい
③DVDやBlu-ray、アンプやスピーカーなど周辺機器を揃える財力も知識もない

こんな理由があったから。

というのも15年ほど前、神楽坂に豪邸を二軒もつお金持ち(そこの次男が同僚だった)の家を訪問した際にプロジェクターで洋画を観させられたのだが、彼がクリアしていた上記3つは自分にはムリだなと悟ったのだ。

プロジェクターに対して、そんな先入観(≒引け目)をもつ自分のもとに一本の電話があったのはひと月ほど前だっただろうか。

「プロジェクターを試してみませんか?」

もちろん引け目、もとい先入観のある自分は躊躇したものの、

「大丈夫、大丈夫。全然大丈夫だから」

と半ば押し切られた感じで体験することに。

そんなやりとりからひと月ほどが経過した今、私は自室のテレビのスイッチを入れることがほとんどなくなり、プロジェクターで映像を観る日々を送っている。

と書くと、「なんだ、スクリーン買ったのかよ」とか「スピーカーはどうしたんだよ」といった声が聞こえてきそうだが、誓って購入していない(誓うほどのことではないが)。もちろん借りたり、もらったりもしていない。おまけに設置のための勉強もしていない。

ではなぜ3つの条件をクリアできていないのに、毎日プロジェクターで映像を観ることができるのか。それは

①布団の足側の白い壁(幅はおよそ1mほど)に直接投影
②斜め方向から投影しても、自動的にきれいな四角形に補正される
③Wi-Fiを内蔵しているからYouTubeやAmazonプライムビデオが受信できる

というのが答え。まあ、こんな風に文字にしたらあっさりしたもんだが、実際に体験してみた側としては本当に感動モノだったのだ。

今回体験したプロジェクター『Mi Smart Projector 2』は、スマホメーカーとして知られる中国のXiaomi(シャオミ)が2カ月ほど前に発売した新製品。ちなみにXiaomiは、ウェアラブルバンド市場全体ではAppleに次ぐ出荷台数で、世界第2位のシェアを誇る総合家電メーカーなんだとか。つまり、最先端技術を集結したプロジェクターを作るなんて朝飯前なのだろう。

到着したプロジェクターは、片手で簡単に持ち上げられるほど軽量で、コンセントの差込口とWi-Fiさえあれば、基本的に箱に入っているもの以外は用意する必要はない。背面の端子は電源用のDC INのほかにヘッドフォン端子、USD 2.0端子、HDMI端子の3つ。しかし、かなり高出力なスピーカーが内蔵されているので、周囲への音漏れを気にしなくてもよいなら、そのままのサウンドでまず問題ないだろう。

オペレーティングシステムは、スマホメーカーらしく「Android TV™」。ホーム画面のイメージはAmazon Fire TV Stickをイメージすればわかりやすいだろうか。とにかくGoogle Playで対応アプリをダウンロードすれば、あらかじめプリインストールされたアプリ以外もインストール可能だ。

わずか5畳ほどしかない部屋で、まさかプロジェクター三昧の日々を迎えることになるとは思わなかったが、よくよく考えてみると、これはスペースを取ることが難しい都会の狭い部屋にぴったりな商品だと気付かされた。

だって、使わない時は片手でよければいいし、決まった場所に戻さなくても自動的に四角形の映像を投影してくれるのだから。

ちなみ私は、布団の端っこ(仰向けで左脇腹の横あたり)に直径25㎝くらいの丸テーブルを置いて、その上にプロジェクターを乗せて投影している。もう完全に自分のためだけのプライベート映写機だ。

そう、いつの間にか気付かないうちにプロジェクターはひとり一台の時代を迎えていたのだ。

背面の端子は電源用のDC IN、ヘッドフォン端子、USD 2.0端子、HDMI端子。

ホーム画面はこんな感じ。

Mi Smart Projector 2 スペック
製品サイズ/115×150×150mm
正味重量/1.3kg
消費電力/定格電力65W未満、スタンバイ電力0.5W未満
定格入力/外部アダプタ、19V-3.42A
ディスプレイ テクノロジー/DLPテクノロジーを採用したLEDライト
輝度/500ANSI ルーメン
標準HD解像度/1920×1080p
投写比率/1.2:1
画面サイズ/60~120インチ
レンズフォーカス/オートフォーカス
台形補正/マルチアングル自動台形補正
内蔵メモリ/ストレージ/2GB DDR3/16GB eMMC
オペレーティングシステム/
Bluetooth®/Bluetooth® 5.0/BLE
ワイヤレス接続/Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n 2.4GHz/5GHz
オーディオ効果/Dolby Audio™
スピーカー/5W フルレンジ×2
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Xiaomi
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