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武蔵野大学 ウクライナ人留学生が母国に関するパンフレットを日本人学生と制作

写真上/パンフレット制作時の様子

ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻から、今月24日でちょうど一年。今や世界中の誰しもがその名を知ることになったウクライナだが、はたして我々日本人はどこまでその国について、そしてそこに暮らす人々について理解しているのだろう。

昨年9月から武蔵野大学ランゲージセンターで日本語を学ぶリリア モルスカさんは、母国で日本語学校を設立するという夢を持つウクライナからの避難民学生だ。ドナ・ウィークス国際センター長の呼びかけでゼミ形式の交流会に毎週参加する中で、本当のウクライナを知ってほしいと感じたリリアさんは、3人の日本人学生とともにウクライナに関するパンフレットの制作を開始。今月10日に完成したパンフレットは、近隣の教育機関や公共施設などに設置されるだけでなく、Web上でも公開されるという。

ウクライナの国花・ヒマワリを意味する「соняшник(ソーニャシニク)」と名付けられたパンフレットは、ウクライナ語・日本語・英語の3カ国語に対応。国旗や地図、人口、言語といった基本的な情報に加え、伝統料理や行事、歴史、音楽、著名なアーティストやスポーツ選手、観光地など読者に親しみやすい11テーマを紹介している。

ニュースで流れる映像だけでウクライナのことがわかったつもりにならず、ぜひこのパンフレットを読んでほしい。きっとこれまでの報道では見えていなかったウクライナの本当の姿が見えてくるはずだ。

パンフレット名の「ソーニャシニク」には、少しでも早く平和な日々が訪れるようにとの願いが込められているという。

パンフレットを制作した面々。左から法学部政治学科4年 岩井雅治さん、リリア モルスカさん、グローバル学部グローバルコミュニケーション学科4年 山岸咲亜さん、菊地里帆子さん。

武蔵野大学ランゲージセンター所属学生 リリア モルスカさんからのコメント
今では皆さんがウクライナのことをよく知っていますが、『ウクライナ人はロシア語を使っている』『ウクライナは1991年の独立前は、ロシアの一部だった』と思っている人もいます。これらは長い時間、ウクライナ人が黙認してきた結果だと思います。昨年、日本に来て多くの人からウクライナについて質問を受け、若いウクライナ人として新たなウクライナのイメージを伝えたいと思いました。日本人の友達と作ったこの「ヒマワリ」という冊子はウクライナの国民や習慣等を紹介しており、太陽のように昔の歴史と現在の状況の関係を明らかにするものと信じています。真面目なトピックのほか、年齢に関係なく楽しめる記事(ウクライナ料理のレシピ、音楽のオススメ、観光地など)もありますので、読んでくれたらありがたいです。Slava Ukraini! (ウクライナに栄光あれ!の意味)

武蔵野大学グローバル学部グローバルコミュニケーション学科4年 菊地里帆子さんからのコメント
私自身、東日本大震災の被災者として、リリアさんの経験と重なるところが多くありました。彼女の故郷が多くの方の目に留まってほしいと願う気持ちがこうして形になって嬉しいです。いつか平和な日が訪れたらこのガイドを片手にウクライナに足を運んでいただけたら幸いです。このガイドがウクライナの美しさを知る一助となることを願っています。

パンフレット及び設置先一覧
http://bit.ly/3I1lqbc
武蔵野大学
https://www.musashino-u.ac.jp


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