今年で21回目を迎えた帝国ホテルの都市型ジャズフェスティバル『インペリアル ジャズ』が、8月9日(土)から12日(火)にかけて東京と大阪で全3公演が開催された(うち1公演はディナーショー形式の前夜祭)。
昭和元年から数えてちょうど100年の今年2025年は~軽音楽の歴史~をテーマに開催。編集部が取材した8月12日の東京公演には、このテーマにぴったりな原信夫とシャープス&フラッツも登場。原信夫とシャープス&フラッツといえば、紅白歌合戦での紅組の伴奏で昭和時代には誰もがその名を知っていたビッグバンド。リーダーの原信夫さんは残念ながら4年前に他界されたが、大山日出男さんをコンサートマスターとして迎え当時のメンバーが昨年再集結。ファイナルステージでは、原信夫とシャープス&フラッツとスインギー奥田&ザ・ブルースカイオーケストラが同じステージで右と左に分かれて演奏するという夢のような競演も実現した。
原信夫さんの意志を受け継ぐメンバーによって復活した原信夫とシャープス&フラッツ。
ふたつのビッグバンドが同時にステージに登場したファイナルステージの模様。
またインペリアル ジャズといえば、毎回アッと驚くようなスペシャルゲストが登場することでも有名だが、なんと今年のスペシャルゲストは俳優の中村梅雀さん。主役を務める某刑事ドラマの劇中で「スラップおじさん」としてSNSでバズるエピソードがマニアの中で伝説と化しているが、実は梅雀さんはベース歴57年のベテラン・ベーシスト。百戦錬磨のプロミュージシャンに囲まれてのステージも堂々としたもので、ファイナルステージのエンディングでは見事なジャンプを決めるほどノリノリのステージングを披露した。
寺井尚子さんや山下洋輔さんらジャズ界のスターや巨匠たちと同じステージに立った中村梅雀さん。
楽器を持ったプレイヤーの中で唯一ジャンプを決める中村梅雀さん(写真中央)。
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