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節約行動1位は「ポイ活」も、3人に1人が挫折? “取りこぼし”を防ぐ、Vポイントユーザーの「意外な活用術」

昨年からの食品値上げや公共料金改定などによる家計圧迫で生活防衛意識が高まる中、多くの人が実践しているのが「ポイントを貯める・使う(ポイ活)」だ。しかし、その一方で「続かない」「貯まっている実感がない」という声も少なくない。

この記事では、最新の調査結果から見るポイ活の実態と、年間数万円規模の損を防ぐためにVポイントユーザーが実践している「無理なく続く活用術」を紹介する。

「ポイ活」が節約行動の首位に。一方で“ポイ活キャンセル界隈”も顕在化

CCCMKホールディングス株式会社が昨年実施した「節約意向とポイ活習慣に関する調査」によると、節約を意識している人は87.3%に達した。その具体的な手法として、「安売り・セール品を選ぶ」(63.5%)を抑え、堂々の1位となったのが「ポイ活」(67.2%)である。今やポイ活は、最も身近な家計防衛策としての地位を確立している。

しかし、意欲とは裏腹に継続のハードルも存在する。「ポイ活を継続できなかった経験がある」と回答した人は37.8%にのぼり、約3人に1人が挫折を経験していることがわかった。理由は「労力の割に実感がわかない」「キャンペーンが難解」などが上位を占め、節約意識はあるものの続かない“ポイ活キャンセル界隈”の実態が浮き彫りとなっている。

ポイ活をしない損失は「年間約3万5000円」相当

この「継続できない」「実施していない」ことによる家計へのダメージは、想像以上に大きい。

野村総合研究所(NRI)の試算によると、ポイ活を全く行わない場合の「取りこぼしポイント」は、世帯あたり年間およそ3万4,915円分に相当するという。全国規模で見れば約9,234億円ものポイントが失われている計算だ。日々の積み重ねが、年間ではゆるがせにできない金額となることが数字で裏付けられた形である。

挫折理由は「実感のなさ」と「複雑さ」。理想は「無理なく、自然に」

なぜ多くの人がポイ活を続けられないのか。その理由を探ると、2つの大きな壁が見えてくる。

継続が難しい理由のトップは「労力の割に、貯まった実感がない」(45.2%)。次いで「還元率UPに関する情報が複雑」(26.2%)が挙げられた。ポイントを貯めるために多くの手間をかけたにもかかわらず、リターンが少ないと感じたり、お得なキャンペーンの条件が複雑で理解できなかったりすることが、挫折の大きな原因となっているようだ。

一方で、生活者が求める理想のポイ活スタイルは「無理なく日常で自然に貯まること」(68.7%)が突出してトップ。続いて「普段使うお店で、還元率が高いこと」(40.4%)が挙がった。この結果から、特別なことを意識せず、いつもの生活の中で身近な店舗で効率よくポイントが貯まることこそが現代のニーズに合致したポイ活の姿だといえそうだ。

では、挫折せずに年間3万円以上のお得を享受するにはどうすればよいのか。鍵となるのは「無理なく日常に取り入れられる」仕組みだ。ここからは、Vポイントが公式X(旧Twitter)で募集した3,000件超のユーザー投稿から厳選された、明日から使える「意外な活用術」を見ていこう。

続くポイ活は「W取り」と「自動化」。ユーザーが教えるVポイント活用術

2024年のリニューアル以降、全国約16万店舗の提携先と世界1億店のVisa加盟店で利用可能となったVポイント。コンビニやファミレスでの最大7%還元など「貯まりやすさ」が特徴だが、ユーザーはさらに賢い方法でポイントを獲得している。


<小売店の独自ポイントと「W取り」で還元率を最大化>
多くのユーザーが実践し、かつ効果が高いのが「ポイントの二重取り(W取り)」だ。提携店独自のポイントカードとモバイルVカードを両方提示することで、一度の買い物で両方のポイントを貯めることができる。

すかいらーくグループ(ガスト、バーミヤンなど)
「すかいらーくポイント」と「モバイルVカード」を提示し、さらに三井住友カードのスマホタッチ決済を行えば、ポイントの3重取りも可能になる。
エディオン
家電購入時に「エディオンポイント」と「モバイルVカード」を両方提示可能。単価が高い家電でのW取りは効果絶大だ。
クスリのアオキ
公式アプリで手続きをすれば、AocaポイントとVポイントがWで貯まる。貯まったVポイントはAocaにチャージして使用可能だ。

<チラシ閲覧や不用品買取など、日常の行動をポイントに変換>
買い物そのものだけでなく、生活のふとした行動をポイントに変えるテクニックも多数寄せられた。
■チラシを見るだけで貯める
電子チラシサービス「Shufoo!」とVポイント連携アプリを使えば、チラシの閲覧や動画視聴でスタンプが貯まり、ポイントがもらえる。
■不用品を断捨離して貯める
TSUTAYAネット買取」や「WonderREX」などでは、買取金額200円につき1ポイントが貯まる。エコと節約を両立できる賢い方法だ。
■季節行事やカーライフで貯める
しまうまプリント」での年賀状印刷やフォトブック作成、「ENEOS」での給油、「オートバックス」での買い物など、避けられない出費こそ提携店を選んでポイント化するのが鉄則だ。

<外食は「予約」から「決済」まで徹底活用。最大7%還元も>
「たまのご褒美」である外食も、工夫次第で大きなポイント源となる。特にユーザーからの投稿で目立ったのは、予約サイトやモバイルオーダーを駆使したテクニックだ。
■予約で貯める
グルメサイト「食べログ」で対象店をネット予約・来店すると、予約人数に応じてポイントが貯まる(ディナーなら人数×50pt)。大人数での宴会幹事は、大量ポイント獲得のチャンスでもある。
■W取り可能なチェーン店
ココス」「牛角」「ビッグボーイ」などでも、独自マイレージやアプリ会員証とVポイントの併用が可能だ。
■モバイルオーダーで7%還元
対象の飲食店(マクドナルドモスバーガーケンタッキーフライドチキン吉野家など)で、三井住友カード(NL/Olive)を利用しモバイルオーダーを行うと、利用金額200円につき7%のVポイントが還元される。行列に並ぶ時間を節約しつつ、高還元を受けられる。

<「趣味を我慢しない」ためのポイ活。動画や旅行もお得に>
物価高で「趣味や娯楽を控える」という声も聞かれる中、Vポイントには楽しむことでポイントが貯まるサービスも充実している。これらは「節約疲れ」を防ぐための重要な要素といえるだろう。
■動画視聴(V FASTチャンネル
完全無料の動画配信サービス。好きなチャンネルを選んで視聴するだけで、視聴時間に応じてVポイントが貯まる。
■旅行(Vトリップ
「Vトリップ」経由でホテルや航空券を予約し、対象カードで決済すると最大10%のVポイント還元が適用される。
■社会貢献(Vポイント×Eco Select
食品ロス削減や衣服廃棄問題に貢献する商品をお手頃価格で購入できるサービス。社会に役立ちながらポイントも活用できる。

日常の延長線上で「取りこぼし」を防ごう

今回の調査とユーザーの声から見えてきたのは、ポイ活の成功への近道は「特別な努力」ではなく「日常の最適化」にあるということだ。

普段のスーパーやドラッグストアでのW取り、外食時の予約サイト経由、あるいは趣味の動画視聴など、生活の動線上にポイント獲得の仕組みを組み込むことで、年間約3万5000円相当の「取りこぼし」は防げるかもしれない。

節約のために楽しみを切り詰めるのではなく、楽しみながら、あるいは生活を便利にしながら自然と貯まるスタイルこそが、2025年以降のスタンダードな家計防衛術となっていくだろう。

<調査概要>
調査タイトル/節約意向とポイ活習慣に関する調査
実施時期/2025年9月9日(火)~2025年9月11日(木)
調査手法/インターネット調査
調査機関/ネオマーケティング
調査対象/全国の20~69歳の男女
サンプル数/4700名(男性 2350名・女性 2350名)
調査内容/“取りこぼしポイント“算出
調査機関/株式会社野村総合研究所
算出参考資料/野村総合研究所ニュースリリース「2023年度のポイント・マイレージ年間発行額」
統計局 「家計調査 家計収支編」



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