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宮崎フェニックス・シーガイア・リゾートでグルメ旅

宮崎ブーゲンビリア空港から車でおよそ20分、太平洋に面した東京ドーム約150個分の広大な黒松林の中にそびえる高さ154mの高層ビルが、宮崎フェニックス・シーガイア・リゾートの中央に位置するホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」。上の写真でもわかるように、まわりに高層建築物が全くない中での地上43階建てなので、宮崎市内のどこからでも見えるランドマークタワー的な存在だ(ちなみに九州でも一番高いビルだそう)。今回の旅の目的は「食」。それもシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート、そしてフェニックス・シーガイア・リゾート内だけで食の宝庫・宮崎の新鮮な素材をたっぷり使った宮崎グルメを愉しむというもの。わずか一泊二日で、はたしてどんなグルメを堪能できるのか期待に胸を躍らせながら空港からタクシーに乗り込んだ。

クラブフロア

クラブフロア専用ラウンジ「Sheraton CLUB」

Sheraton CLUBから太平洋を望む。
周りに視界を遮る建物は何もなく、
本当に“海だけ”を眺める贅沢が味わえる。
眺めているうちに水平線がまっすぐではなく、
なんとなく弧を描いているように見えてきて
「やっぱり地球って丸いんだなぁ」
とあらためて思う。

36〜41階にあるワンランク上のプレミアムカテゴリー「クラブフロア」に宿泊するなら、ホテル到着後はロビーではなく、まず36階のクラブフロア専用ラウンジ「Sheraton CLUB」へ。専任スタッフが常駐するこちらではチェックイン&アウトのフロント機能はもちろん、クラブフロア宿泊客なら滞在中無料で利用可能なダイニングスペースなど、エグゼクティブ特典が盛りだくさん。

(左)36階のクラブフロア専用ラウンジ「Sheraton CLUB」では、様々な特別サービスで旅を盛り上げてくれる。(右)ラウンジ奥にはクラブフロア宿泊者なら無料で利用できるダイニングコーナーが。こちらでは朝食から夜のバータイムまで、時間帯に合わせたフード&ドリンクのサービスが受けられる。

クラブフロア専用ラウンジ「Sheraton CLUB」

朝食(洋食)/6:30~10:00
ティータイム/10:00~17:00
カクテルタイム/17:00~20:00
バータイム/20:00~22:00(LO21:30)
※クラブフロアご宿泊者は滞在中無料で利用可能

クラブツイン・グランド

今回の旅の部屋は41階の「クラブツイン・グランド」。シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートではすべての部屋がオーシャンビューだが、客室最上階からの太平洋の眺望はやはりスケールが違う。広さも50㎡とふたりで泊まるには充分すぎるほど。ベッドサイドの回転式ソファーに身を任せて広大な太平洋を眺めていると、時間が経つのも忘れてしまいそう。

(左)なんと、パウダールームからもガラス越しに太平洋を望むことができる。(右)ベッド上から神々しい朝日を眺めたら、その日は一日いいことがありそうな気持ちになるから不思議。

問合せ/シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート 0985-21-1113(予約センター)

次ページからは、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート&フェニックス・シーガイア・リゾートのオススメグルメ情報を紹介。

リストランテ・アルコ

シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートの42階にある「リストランテ・アルコ」は、落合 務シェフ監修によるイタリア料理が愉しめるレストラン。「気候、地形、そして美味しいワインがある宮崎は、どこかイタリアに似ている」と語る落合シェフは定期的に東京から来店し、実際に腕をふるうこともあるという。リストランテ・アルコでは、そのレシピやパッションを忠実に守り、極上のイタリアンを提供してくれる。友人との気軽なランチから、大切な人とのリッチなディナーまで様々なシチュエーションで訪れたい。

ランチは前菜、パスタ、メインそれぞれ10品ずつから選べるプリフィックススタイル(ドルチェはオプション)。上写真はメインディッシュのひとつ「あじ豚ロースのグリル トリュフ風味 宮崎キノコソース」。

左から前菜「佐土原茄子とモッツァレラチーズのカプレーゼ」、パスタ「ウニのクリームソーススパゲッティ」、ドルチェ「栗のティラミスと苺のフィナンシェ」。

秋の茸フェア期間限定のメインディッシュ「海老とホタテ・宮崎キノコのカルトッチョ 赤ワインバター風味」。

左から前菜「しまうら真鯛の炙りカルパッチョ 日向夏のジュレと共に」、パスタ「あじ豚のサルシッチャ スパゲッティ」、ドルチェ「リコッタと洋梨のムースとチョコレートアイス」。

Ristorante ARCO(リストランテ・アルコ)
場所(階数)/シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート 42階
電話/0985-21-1148
営業時間/ランチ 11:30~15:00(14:00LO)※2部制(11:30~/13:30~)
     ディナー 18:00~22:00(20:30LO)※2部制(18:00~/20:30~)
     ※当日の予約状況により、2部制の時間変更もあり。
店休日/ランチ:水曜、ディナー:火曜・水曜
席数/60席 、個室(8席 室料5,400円)

風待ちテラス

「風待ちテラス」は宿泊者専用のテラスラウンジ。ここは“旅”をテーマにセレクト(by ブックディレクター 幅 允孝氏)しディスプレイされた多種多様な本を手に取って、これからスタートする〈旅はじめ〉に思いを馳せたり、旅の途中で休憩する〈羽やすめ〉のための場所。ラウンジの一角にあるカフェエリアでコーヒーやサンドウィッチをオーダーし、じっくりと旅のプランを立てたら隣接するアクティビティーセンターでレンタカーを手配したり、専門スタッフにサポートを依頼してもいい。そして旅の最後にはラウンジの奥にあるレタールームで旅の思い出を綴って締めくくろう。

まるで自宅にいるかのように落ち着いてくつろげるラウンジ。

カフェエリアではドリンクのほか、ホテルメイドのスープやサンドウィッチ、スイーツなどが愉しめる。

カフェエリアでのオススメは「ハンドドリップコーヒー」。宮崎市のコーヒー豆専門店・なかはら珈琲工場から届けられる新鮮なコーヒー豆をその場で挽き、目の前でハンドドリップされたコーヒーは絶品。風待ちテラスのイメージに合わせてチョイスされたコーヒー豆は、モカ、グァテマラ、スマトラマンデリン、エルサルバトルの4種類からセレクトできる。

風待ちテラス
場所(階数)/2階
営業時間/8:00~23:00
・スイーツ 10:00~18:00(LO)
・ドリンク 8:00~21:00(LO)
※シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート宿泊者専用

レタールーム

風待ちテラスの奥に佇むレタールームは、旅の思い出を綴るための場所。シーガイアの魅力を表現したポストカードに、今回の旅で感じた思いを遺そう。手紙を書き終えたら、英国のアンティーク家具をリメイクし、3つ投函口があるポストへ。“大切なひとへの手紙”と書かれた投函口は、切手代をホテルが負担し郵送(海外への郵送も可)。“未来への手紙”に投函すれば、最長20年間レタールームに保管され、将来の自分や生まれてくるお子様へ宛てることができる。そして“あてのない手紙”に投函された手紙は一定期間、レタールームに飾られる。

今回の旅で体験したこと、思ったことなどを自由に綴ろう。中央のテーブルに置かれたパーカーの万年筆(右)やファーバーカステルの色鉛筆、天然ゴムから作られた大阪・ゴービーのスタンプなどは自由に使用できる。

3つの投函口が用意されたポスト。どの投函口に入れるかはあなた次第。

“あてのない手紙”に投函された手紙は額に入れられ、レタールーム内に一定期間展示される。子どもが書いた微笑ましいもの、思わず涙腺が緩んでしまう内容など、まさに人の数だけストーリーがあることがわかる様々な手紙が飾られている。

レタールーム(風待ちテラス内)
場所(階数)/2階
営業時間/8:00〜21:00
※シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート宿泊者専用

ピローギャラリー

風待ちテラスと同じ2階フロアにはアクティビティーセンターなど便利なサービスが用意されているが、今回ここで特に注目したいのが、自分に最適な枕が見つけられるクラブフロア宿泊者限定サービス「ピローギャラリー」だ。専用器具を駆使して後頭部の形を計測するピローアドバイザーが提案してくれた枕に最初は半信半疑だったが、その魔物のような実力は翌朝まざまざと見せつけられた。なんと、前夜ベッドでこの枕に頭を乗せてからの記憶が一切ないのだ(※個人差があります)。こちらでは枕の販売も行っているので、自宅でも同じ快眠を味わいたいのであればぜひ購入をオススメしたい。

ピローギャラリー
場所(階数)/2階
営業時間/1200〜20:00

THE LIVING GARDEN

一日中いても飽きることのない屋外空間「THE LIVING GARDEN」。夏はプールでの水遊びや水辺のソファーでのピクニック、冬はガゼボ(東屋)の中に用意された炬燵(こたつ)に入ってのんびりとした時間を過ごしたい。

THE LIVING GARDEN
オープン時間/6:00~24:00
料金/宿泊者無料
※シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート宿泊者専用となります。
※事前予約優先
※11月1日より冬仕様に(上写真は夏仕様)

焚火のリビング

ゆらめく炎を見つめながら、ふたりきりのロマンチックな時間を過ごせる「焚火のリビング」。串に刺したマシュマロを、この炎で炙って頬張ると美味。

焚火のリビング
時間/9:00~11:00 フルーツフレーバーウォーター・コーヒー・マシュマロ
   14:30~17:30 コーヒー・マシュマロ
※シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート宿泊者専用(無料)
※焚火点火時間/9:00~11:00、14:30~17:30、19:00~KUROBAR営業時間
※季節により時間は変更となります。

【シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート】の宿泊プランを確認する

Beef Atelier うしのみや

和牛のオリンピックとも称される「全国和牛能力共進会」において、直近3大会連続で最高位の名誉賞・内閣総理大臣賞を受賞した宮崎牛を、多彩なスタイルで提供する牛肉割烹店「Beef Atelier うしのみや」。この日本一の和牛を食べられるのは一日わずか6名、メニューもコース1種のみというスタンスが、否が応でもエグゼクティブ感を煽ってくれる。ちなみに、うしのみやを総合プロデュースしたのは、肉をこよなく愛する放送作家・小山薫堂氏。「宮崎牛という日本に誇ることのできる財産を思う存分使って、ありとあらゆる肉料理を提供する……肉好きにとってまさに夢のようなパラダイス」とは小山氏。さすがである。

(左)店内に入ると、まず最初に待合室で振舞われる野菜ジュース。(右)ジュースに使用した新鮮な宮崎県産の野菜や果物。

牛の顔の形に畳まれたナプキン。こんなところに大人の遊び心が。鼻輪は箸置き。

真剣な表情で肉と対峙する料理長の川原祐一氏。客の食べるペースに合わせ、絶妙なタイミングで一番美味しい瞬間の肉を目の前に差し出してくれる。

「宮崎牛ヒレ肉 塩唐揚げ」。

左から「宮崎牛すね肉のコンソメスープ」、「牛ほほ肉の赤ワイン煮込」。

※メニューは季節毎に変更となります。

Beef Atelier うしのみや
場所(階数)/1階
営業時間/コーススタート18:00〜
席数/6席(※要予約。電話のみの受付)
電話/0985-21-1113

KUROBAR

夕食後にオススメしたいのが、先に紹介したTHE LIVING GARDENの一角に佇むガラス張りのバー「KUROBAR」。ライトアップされたガーデンやプールを眺めながら、カクテル片手に大事な人とふたりだけで夜更けまで過ごすロマンチックな時をぜひ。

10人座っても息苦しさを感じさせない、贅沢なつくりのカウンター。

ガラスの向こうにはライトアップされたTHE LIVING GARDENが広がる。

KUROBAR
場所(階数)/1階 THE LIVING GARDEN内
営業時間/月~木、祝日・日 19:00~23:00(22:45LO)
     金・土 19:00~24:00 (23:45LO)
店休日/なし
電話/0985-21-1113(総合予約センター)
※全席禁煙
※18歳未満の入店不可
※シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート宿泊者専用

モーニング

Sheraton CLUB

シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートのクラブフロアに宿泊したなら、朝食はぜひSheraton CLUBで。こちらでは朝の太平洋を眺めながら、宮崎の食材をふんだんに使った上質なモーニングメニューが味わえる。オススメは「宮崎牛ローストビーフシェラトンクロワッサンサンド」。注文してから焼いてくれるオムレツも美味。

(左)ビュッフェスタイルながらゴージャスで落ち着いた雰囲気が漂うダイニングコーナー。(右)朝の太平洋を眺めながらの朝食は格別だ。

クラブフロア専用ラウンジ「Sheraton CLUB」
朝食(洋食)/6:30~10:00
※クラブフロアご宿泊者は滞在中無料で利用可能

パインテラス朝食ビュッフェ

“宮崎テロワール”(宮崎の土地が育んだ地元食材の美味しさ)がテーマの「パインテラス」は、館内1階のビュッフェスタイルレストラン。郷土料理はもちろんのこと、宮崎の伝統野菜やフルーツ、宮崎牛などの肉、新鮮な海の幸といった“食の宝庫 宮崎”ならではの食材を使った料理が愉しめる。人気の「冷や汁」、話題の「九州パンケーキ」も、もちろん食べ放題。クラブフロアに連泊するならSheraton CLUBとこちらを交互に利用してもOK!

パインテラス朝食ビュッフェ
時間/6:00~10:30(10:00 LO)
料金/大人 2,500円、4歳~12歳 1,250円

フェニックスカントリークラブ

フェニックス・シーガイア・リゾートが有する3つのゴルフ施設のひとつ「フェニックスカントリークラブ」は、世界のトップ100、日本のトップ3に名を列ね、国内最高峰のトーナメント「ダンロップフェニックストーナメント」の舞台となっている日本屈指の名門ゴルフコース。舌肥はゴルフ専門サイトではないし、ゴルフの知識もないのでコースの詳しい説明や過去に繰り広げられた熱戦の紹介はできないのだが、ではなぜあえてこちらを取り上げたのか? それは一般の人には知られていないグルメがここにあるから。体を鍛え上げ、世界のトッププロにまで登り詰めたゴルファーたちの舌と胃袋を満してきたのが、クラブ内レストランの看板メニュー「宮崎牛の牛丼」なのだ。その美味しさは、あのタイガー・ウッズがおかわりしたほど。こちらのレストランはプレーしない人も食事できるので、ぜひ立ち寄って堪能してほしい(ドレスコードあり)。

フェニックスカントリークラブ内レストランの看板メニュー「宮崎牛の牛丼」。よくあるチェーン店の牛丼とは異なり、卵とじになっているのが特徴。ある外国人優勝選手はトーナメント中6日間連続で食べ続けたとか。

フェニックスカントリークラブ
所在地/宮崎県宮崎市大字塩路字浜山3083番地
電話/0985-21-1301

周辺スポット

ここまでシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート&フェニックス・シーガイア・リゾートのオススメグルメ情報を紹介してきたが、最後に周辺の観光スポットを紹介しよう。

江田神社

イザナギノミコトとイザナミノミコトを祀り、10世紀初期に記された『延喜式』にも登場する古社。また某スピリチュアルカウンセラーが「神話のふるさと宮崎のなかで最強のパワースポット」と紹介したことで、そのパワーにあやかろうと全国から訪れる人が引きも切らない。

(左)本来は別に御神木があるのだが、参道沿いにある一本の木が「もっともパワーが強い」と指摘されて以来、参道の途中で立ち止まる人が増えたという。(右)パワーにあやかりたい人たちが撫でるので、その木の一部はツルツルに。

江田神社
住所/宮崎県宮崎市阿波岐原町字産母127
電話/0985-39-3743

みそぎ池

火の神・迦具土神(かぐつちのかみ)を生み、火傷を負って死んでしまったイザナミノミコトを黄泉の国まで追って行ったイザナギノミコト。だがそこで汚れを受けて逃げ帰り、史上初めてのみそぎを行ったとされるのが「みそぎ池」。そして、このみそぎの時に生まれたのが、天照大神や須佐之男命、月読命など古事記に登場する神々だ。

みそぎ池(御池)
所在地/宮崎県宮崎市阿波岐原町産母(阿波岐原森林公園 市民の森)
問合せ先/0985-39-7308(市民の森管理事務所)

青島神社

島全体が熱帯・亜熱帯植物の群生地として国の特別天然記念物に指定された青島に建つ「青島神社」は今、恋愛のパワースポットとして女性たちに大人気。島周りは有名な「鬼の洗濯板」に囲まれており、見どころは盛りだくさん。

(左)「幸せの黄色いポスト」と呼ばれ親しまれているポスト。もちろん、郵便ポストとしての役割も果たしている。(右)島の入り口に建つ鳥居。

(左)元宮まで続くこちらの道は今、絵馬がかけられる「絵馬の古道」と呼ばれている。(右)切ることなく結びきれたら願いが叶うと言われる産霊紙縒(むすびこより)。

青島神社
住所/宮崎県宮崎市青島2丁目13-1
電話/0985-65-1262(社務所)

https://aoshima-jinja.jp/
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