写真上/高木浩子氏、原田曜平氏、岡田武則氏。
Booking.com(ブッキング・ドット・コム)は、4月4日に東京都渋谷区にて「『GW旅行トレンド予測発表会』by Booking.com」を開催。スペシャルゲストとして、芝浦工業大学教授でマーケティングアナリストの原田曜平氏と、株式会社グランピスタ ホテル&リゾート 統括部長の岡田武則氏を招いてのパネルディスカッションが行われた。
パネルディスカッションでは、ブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社西日本地区エリアマネージャーの高木浩子氏が、Booking.comの調査をふまえてこれまでは旅が非日常を求めるものであったが、今年は「Travel is LIFE」=自分の生き方を探すことがキーワードであることを述べ、原田氏は若者世代の動向を、岡田氏は宿泊施設の現場から見る旅の動向を解説した。
GWの宿泊予約数については、2023年に比べるとやや少なく、日本人旅行客の旅行時期の分散化や直前の予約が増えているという。これに対して、岡田氏はインバウンド需要によって今後は直前になればなるほどホテルの宿泊費が値上がりしていく傾向にあることを指摘している。
また、「アラカルトラグジュアリー(節約術を駆使して費用を抑えながらも、自分にとって重要なところに贅を尽くす)」な旅への提案には、直前の予約で日程を短く設けるよりも、早めに良い宿を安い料金で予約して連泊で日程を増やすことでより満足度の高い体験ができると提案。
原田氏は、Z世代の《映え》に対する関心が静止画から動画へと移っていること、「無加工風」の《映え》、何もしていない自然体のようでありながらスタイリッシュにみえる「自己ブランディング」を意識しているとして、GW旅行のトレンドワードに「等身大風自己ブランディング」を掲げた。日本などのアジア圏では少ないように見えるが、世界全体で見れば1・2番目に人口が多いのがZ世代と、原田氏。SNSなどで繋がっている今日、篭りがちな日本人のZ世代が興味を持ったこと(日本の魅力あること)を発信し「バズる」ことで、同世代である海外のZ世代を取り込み、日本へ呼び込むことができることを示唆した。
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