写真上右/帝国ホテル第11代料理長/初代総料理長 村上信夫氏。写真左/「インペリアルバイキング」オープン当時の本館料理長・一柳一雄氏(右)と新館料理長・村上信夫氏(左)。
帝国ホテル第11代料理長/初代総料理長を務めた村上信夫氏(1921〜2005)。“ムッシュ”の愛称で親しまれ、日本初のブフェ式レストラン「インペリアルバイキング」開店に携わったことでも知られる村上氏の功績は、ホテルの料理長の域を超えたものだった。例えば1960年から9年間にわたるNHK「きょうの料理」へのレギュラー出演。この番組を通してお茶の間の人気者になるとともに、日本の一般家庭に洋食料理を広める役割を担った。さらには1964年、東京五輪選手村食堂で料理長のひとりとして全国から集まった料理人に調理技術を伝え、日本におけるフランス料理の発展に貢献。そして東京五輪での料理の大量供給を実現するために推進した食材の冷凍保存の研究は、現代の大手冷凍食品メーカーのセミナーでも「日本における冷凍食品の始まり」と紹介されるほど後世に影響を与えている。
そんな村上氏の生誕100周年を記念し、帝国ホテル 東京では8月1日の「バイキングの日」に合わせて村上氏の功績を紹介する企画展示と、村上氏とゆかりのあるメニューの提供を本館17階ロビー並びにブフェレストラン「インペリアルバイキング サール」にて8月31日まで開催している。村上氏が著書に記した料理や1958年の「インペリアルバイキング」開店当時に提供された料理、村上氏が料理長を努めた1964年の東京五輪選手村食堂「富士食堂」のレシピブックに残された料理などを含めたメニューが提供される。
スズキのカフェ・ド・パリ風 ブールブランソース
スズキにアーモンドをまとわせて焼き、白ワインとバターを使って仕上げたコクのあるブールブランソースを添えた「スズキのカフェ・ド・パリ風ブールブランソース」。帝国ホテルに代々受け継がれてきたメニューを村上氏の時代から作られていたレシピで再現。
魚介のブイヤベース クスクス添え
東京料理長 杉本雄氏が“ムッシュ”の功績にオマージュを込め考案した新メニュー。環境に配慮して養殖された鯛のほか、夏が旬の鱸、芝海老をたっぷりと楽しめるブイヤベース。ソースは海老と魚のガラを香ばしく焼き、貝からとったジュース、サフラン、トマトなどでじっくりと煮て、アクセントにペルノーをしっかり香らせた。魚介の旨味が染み込んだクスクスと一緒に。
「帝国ホテル第11代料理長 村上信夫生誕100周年記念展示 写真で綴る、村上信夫『人生はフルコース』その84年の軌跡」 概要 |
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期間/2021年8月31日(火)まで 場所/本館17階ロビーおよび「インペリアルバイキング サール」入口 主な展示物/・写真で綴る 村上信夫 生涯年表 ・コックコート、料理ノート、1964オリンピックメニュー表 ・村上のパネル ・バイキング開業当時の写真やメニュー表 ※鑑賞無料 問い合わせ/ホテル事業統括部営業企画課直通 Tel.03-3539-8240(10:00~17:00) ※土日祝除く |
村上信夫生誕100周年とバイキングの日 概要 |
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期間/2021年8月31日(火)まで 場所/本館17階 ブフェレストラン「インペリアルバイキング サール」 営業時間と料金/ ランチ 11:00~13:30(最終入店) 平日 8,800円、お子様 5,300円 土日 11,000円、お子様 6,600円 ディナー 17:00~18:30(最終入店) 平日 12,100円、お子様 7,300円 土日 14,300円、お子様 8,600円 ※お子様料金は4~12歳 ※いずれも消費税込、サービス料別 ※利用時間には制限あり ※営業時間は7月22日現在 問い合わせ・予約/「インペリアルバイキング サール」Tel.03-3539-8187 https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/sal/ |
帝国ホテル 東京 東京都千代田区内幸町1-1-1 Tel.03-3504-1111(代表) https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/index.html |
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