写真家・高島史於が写真集を発表。写真展も同時開催

舞台写真家として知られる高島史於氏が写真集「舞&禅」を発表。舞踏家・畑中 稔を被写体に1968年から撮影を開始した作品群の集大成ともいえる本作は、滋賀や岩手の風景の中や舞台公演でのショットで構成され、舞の姿を通して禅の精神を伝えるというもの。そのコンセプト通り、ここに収められたモノクロ写真の数々は、“動”の舞でありながら“静”のイメージを視覚的に訴えてくる。高島氏は言う。「踊りはその場で消え去る芸術。写真に記録することで、2次、3次の観客を生み出す」。たしかに初期に撮られた写真は50年を超える昔の一瞬を捉えたもの。写真に収めることで、その場にいなかった未来に生きる我々でもその空気感を感じることができるわけだ。東京・六本木のストライプハウスギャラリーでは、写真展「舞&禅」も同時開催中(7月7日まで)。

高島史於写真集「舞&禅」
税込価格/3780円舞/畑中 稔
アートディレクター&デザイナー/井原靖章、井原由美子
タイトル書/祥洲
発行/株式会社じゃこめてい出版
版型・サイズ/30cm × 30cm 
ハードカバー 158頁 ダブルトーン印刷

高島史於写真展「舞&禅」
舞/畑中 稔
開催期間/2019年7月1日(月)〜7日(日)12:00~19:00
ストライプハウスギャラリー Mフロアー(入場無料・無休)
東京都港区六本木5-10-33
striped-house.com/


高島史於 たかしま ふみお

写真家
日本舞台写真家協会会員
日本ベトナム友好協会常任理事

1948年、東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科中退。舞台、レゲエ・アーティスト、ベトナムなど写真のテーマは幅広く、個展・グループ展も多数開催。

高島史於HP
foumiotakashima.com


(男の隠れ家ONLINE 2019年7月2日)