帝国ホテル開業130周年
『帝国ホテル オールドインペリアルバーBOOK』発売

大正12(1923)年に完成したライト館の一部が遺されている「オールドインペリアルバー」。
その居心地の良さに、国内外から訪問する者が絶えない。


来年、帝国ホテルの開業130周年と帝国ホテル 東京のメインバー「オールドインペリアルバー」の開店50周年を迎えることを記念して、~大人の心をメンテナンスする。~『帝国ホテル オールドインペリアルバーBOOK』が11月5日に発売された。当日夜には、都内で出版記念イベントを開催。株式会社 プレジデント社 代表取締役社長 長坂嘉昭氏、株式会社帝国ホテル 帝国ホテル 東京総支配人 金尾幸生氏による挨拶の後、フランク・ロイド・ライトの愛弟子である遠藤新(あらた)氏の孫で建築家の遠藤現(げん)氏、オールドインペリアルバー 支配人の若松健次氏、著者の内野一郎氏の3人によるトークショーが行われた。2017年に構想を開始したこの本では、帝国ホテルとオールドインペリアルバーの歴史と伝統から始まり、バーでの過ごし方やメニューまでを紹介。1,000部限定の特装版と通常版の2種類が発売されている。特装版には、帝国ホテル 東京のプレミアム見学会や丸善本店でのイベントが当たる抽選券が封入されている(応募締め切りは2020年1月5日まで)。

トークショーの様子。左より遠藤氏、若松支配人、著者の内野氏。

20世紀を代表する建築家、フランク・ロイド・ライトが、これからの日本の近代化に必要な建造物として最初に提案したホテル建築が、帝国ホテル旧本館(通称ライト館)。現在、その一部を見ることができるのは、愛知県犬山市の明治村と帝国ホテル東京のインペリアルオールドバーだけだ。

遠藤氏によると、「フランク・ロイド・ライトは幼少時に叔父の農場で過ごした経験を持ち、祖父・遠藤新も福島の農家に育っています。そういう境遇が似ていることから共感するところがあって、2人は意気投合したようです。『My son』『親父』と呼び合うほどだった。」

「バーは大人の有機的な時間を過ごす、選ばれた洗練された場所。日常から離れた場所であるバーで過ごし、自分を切り替える。夜は混んでいたりするんですが、落ち着けるいい時間帯があるんですね。そんな時にバーで、自分の心と思考を活性化させる。そんな時間の使い方をすることは大切なんです。」と内野氏。

本で紹介されている裏メニューの話になり、「メニューにないものでも、リクエストってできるんですね?」という内野氏に対し、「敷居が高いように思われがちですが、リクエストには対応しています」と若松氏が回答。「かつては文化人が集まって交流しながら互いに何かしらの刺激を受け、そこから文化が発展してきました。若いクリエイターの方々にも(アイデアを生む場所や交流の場として)どんどん使っていただきたい」と結んだ。

帝国ホテルを代表するシグネーチャーカクテル「マウントフジ」を振る舞う若松支配人。
シェイカーを振る姿に、記者たちが注目する。

~大人の心をメンテナンスする。~
   『帝国ホテル オールドインペリアルバーBOOK』

著者/内野一郎
監修/株式会社 帝国ホテル
発行/株式会社 プレジデント社
撮影/立木義浩
デザイン/PLANET PLAN DESIGN WORKS
体裁/B5変型版 116ページ 本文4色刷り
価格/本体1,800円 + 税
発行日/2019年11月5日
ISBNコード/ 978-4-8334-7831-1

紹介ページ
https://www.imperialhotel.co.jp/j/company/release/2019/old_imperialbar_book.html


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