TOYOTAが提案する「給電車を活用した“これからの避難生活”」
今月2日、3日の2日間、東京・代々木公園で開催された防災・減災の普及啓発イベント『TOKYO もしも FES 渋谷 2023』に、TOYOTAが「電気が動くとできること トヨタの給電 これからの避難生活」と題するブースを出展した。
普段、何気なく使っていてなかなかその恩恵に気づかないが、止まってしまうとお手上げなのが“電気”。日常生活の中の身近なモノで例えれば、ケータイの充電切れを想像してもらえばわかりやすいだろう。通話はもちろん、メールや支払いなど、今やケータイなくしては日常生活が送れないという人は多いはず。だが、災害時の避難生活で電気が止まってしまうと、ケータイはおろかエアコンや冷蔵庫など電気で動くものすべてが使えなくなってしまい、それが原因で命を落とす「災害関連死」が起きる可能性も。そんな中、注目されているのがクルマによる給電だ。
今回のTOYOTAブースでは、“「クルマで給電」で備えるこれからの避難生活”をテーマに、現代の避難生活に不可欠な電力体験をイメージした4つのテーマテントを設置。これらを体験した来場者は、避難生活のおける最適な電力の使い方、そして電気のありがたさを学んだ。
4つのテーマテントへの給電は、RAV4やアクア、プリウスなどブース内に停められたクルマから行われた。
車種によっては写真のように車内にコンセントの差し込み口が用意されたものもある。
冷風テント
酷暑に対応できる涼しい空間をイメージ。
冷蔵庫テント
普段の生活とは異なる避難生活の中で、どのように「冷蔵」できるかを体験。
つながるテント
様々な不安やストレスが募りやすくなる避難生活で、電気がそれらの緩和につながることを体験。
在宅避難エリア
在宅避難の際に、給電車がどのように役立つかを体験。
電気があるのが当たり前となった現代社会。しかし災害時には、それが止まってしまうことも十分に考えられる。そんな時に役立つのが、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車といった電源を供給できる給電車だ。もちろん、すべての車種が給電できるわけではないので、これからクルマを買い換える際にはこれらの要素も考慮したクルマ選びが重要だと今回のイベントで考えさせられた。