FMV、ブランドリニューアルで若者向けノートPC「FMV Note C」発表!快適さと個性を追求

富士通クライアントコンピューティング株式会社は1月16日、ノートパソコンFMVのブランドリニューアルと新製品「FMV Note C」を発表する記者会見を開催した。

代表取締役社長の大隈健史氏は、FMVが1993年の初代デスクトップ発売から30年にわたり、日本の暮らしに寄り添う製品を提供してきた歴史を振り返り、コロナ禍を経て変化した社会のニーズに応えるため、今回のブランドリニューアルに至ったと説明。新FMVのコンセプトは「シンプルでわかりやすいこと」「時代にあった価値観であること」「日本の暮らしを応援すること」の3つ。ブランドロゴも刷新し、製品名称も「FMV Note」「FMV Desktop」に統一することで、選びやすさとブランドイメージの一貫性を強化した。

富士通クライアントコンピューティング株式会社 代表取締役社長の大隈健史氏。

新製品「FMV Note C」は、若年層の価値観にフォーカスし、デザイン、アプリケーション、ユーザーエクスペリエンスを見直したモデル。開発は20代の若手をブランドマネージャーに任命した社長直轄プロジェクト「FMV from ZERO」により進められ、若者のリアルな声を反映した製品開発が行われた。

FMV Note C ブランドマネージャーの堀 志織氏、佐藤 快氏からは、開発の過程で大学生にとってパソコンが「興味がなく意識の外側にあるプロダクト」であるという課題が見つかったことが説明された。大学入学を機に必要となるものの、義務感で選ばれがちなパソコンを、学生自身が「心地よい」と感じられる製品にするため、3つのこだわりが実装されたという。

FMV Note C ブランドマネージャーの堀 志織氏。

同じく、FMV Note C ブランドマネージャーの佐藤 快氏。

1つ目は「Noiseless Design」。シンプルで洗練された外観を実現するためアルミ切削筐体を採用し、所有欲を満たすデザインを目指した。筐体色は外側がシルバーで統一され、内側はエクルベージュ、ミストグリーン、スモークグレーの3色展開で個性を演出できる。

シルバーで統一されたFMV Note Cの外観。

内側はエクルベージュ、ミストグリーン、スモークグレーの3色展開。

2つ目は「Comfortable Silence」。図書館など静かな環境での使用を想定し、ファンレス設計による静音性を実現。

3つ目は「Original Apps」。AIメイクアップアプリ「Umore」や、授業中のパソコン利用に便利な「Float Access」を搭載。特にFloat Accessは、動画視聴中に資料作成ウィンドウを最前面に固定するなど、限られた画面サイズでも効率的な作業を可能にする。

さらに、学生を応援する取り組みとして「GOOD CAMPUS LIFEプロジェクト」も発表された。第1弾として、パソコン作業を快適にする「キャンパスウェア」を早稲田大学 繊維研究会の学生と共同開発。袖にクッションを内蔵することで、長時間の作業でも腕が疲れにくい工夫が施されている。

会見には、昨年3月に大学を卒業したばかりの俳優の八木莉可子さんがゲストとして登場。八木さんが出演するTikTokミュージックドラマのティザー映像も初公開された。ドラマは大学生の葛藤や青春を描いた内容で、八木さん自身も共感できる部分が多かったとコメント。

ゲストとして登場した俳優の八木莉可子さん。

また、現役大学生1000人を対象とした調査「#令和大学生のモヤトリアム」の結果も紹介され、多くの学生が時間を持て余しているというイメージとは異なり、「忙しい」と感じている学生が7割以上にのぼることが明らかになった。八木さん自身も芸能活動と学業の両立で多忙な日々を送っていたと語り、パソコンが学習を支えるツールとして重要な役割を果たしていたと振り返った。

八木さんは「うぇいだけが青春ですか?」というドラマのテーマにちなみ、「大学生って学びまくりだ!」「選択肢が多い」といった大学生の本音を発表。「学び」は学業だけでなく、サークル活動や友人との交流など、大学生活全体を指す言葉だと説明した。

最後に、完成したキャンパスウェアを着用したモデルが登場。八木さんは「スタイリッシュでかっこいい、大学生にぴったりのアイテム」と語った。また袖のクッションや背中に収納された座布団クッションを実際に体験し、長時間の作業でも快適に過ごせそうだと感想を述べた。

早稲田大学 繊維研究会の学生と共同開発したキャンパスウェア。

富士通クライアントコンピューティングでは、FMV Note Cを皮切りに、GOOD CAMPUS LIFEプロジェクトを通して、大学生の頑張る時間を応援していく考えだという。

富士通のノートパソコンといえば、記者にとってとくに思い入れのあるものだったりする。というのも、平成元年に入学した大学で当時ラップトップと呼ばれていたPC(たしかFMR-50LTという型番だったと思う)を一人一台持たされたのだ。ハードディスクなんてものはなく、フロッピーディスクを2枚入れて起動し、画面色は2色。とにかく重たくて、持ち運ぶ際はボディに格納された取っ手を引っ張り出して、まるでカバンのようにそれを握って歩いていたと記憶している。あれから35年以上の月日が経ち、大学生のためのPCはとんでもない進化を遂げた。速くなっただけでなく、薄く、軽くなったノートパソコンを駆る大学生が、一体どんなものを生み出してくれるのだろうか。

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