日本橋兜町にマイクロ・コンプレックス「K5」がオープン

K5の目の前は、東京証券取引所。日本で初めて銀行や証券取引所などを起こしたことから「コト始めの街」「投資の街」「証券の街」と呼ばれる日本兜町。名称のK5はビルの建物名が由来だ。

2月1日、日本橋兜町にマイクロ・コンプレックス「K5(ケーファイブ)」がオープン。「K5」は大正12(1923)年竣工の歴史的建造物、第一銀行の建物をリノベーション、キュレーションした新しい複合施設。風格ある外観と躯体はそのままに、北欧と和のテイスト、植物を館内のあらゆるところに配置して自然を感じられる空間となっている。「K5」のコンセプトは、「Revitalize −新しい命を吹き込む−」。日本橋兜町の再活性化の中心として、感性が開かれるようなエクスペリエンスの提供をしていくという。

2F~4Fはハイエンドブティックホテル「HOTEL K5」、1Fにはレストラン「CAVEMAN(ケイヴマン)とコーヒーショップ「SWITCH COFFEE TOKYO(スイッチコーヒートーキョー)」とBAR「青淵(Ao)」が、B1Fにはブルックリン・ブルワリーのフラッグシップ店「B(ビー)」が入っている。

スウェーデン・ストックホルムを拠点に活動する建築家パートナーシップ「CLEASSON KOIVISTO RUNE」が、K5の建築・空間デザインを監修。こだわりは建築デザインやインテリアのデザインだけに留まらず、文具など細かな所にまで行き届いている。

「このマイクロ・コンプレックス(複合施設)は兜町でしか成り得なかったものだ。」(モーテン・クラーソン/右)「素晴らしい職人たちと仕事をすることができた。言葉は通じないが、建築という言語でコミュニケーションをとったよ。」(オラ・ルーネ/左)「この仕事を受けた時からいろんな人に聞かれたけど、何も話さなかった。バレたらコピーされちゃうからさ。」「K5は緑と一緒に、時間と共に成長していく複合施設。」(イーロ・コイヴィスト/中)内覧会当日のトークショーでは、「CLEASSON KOIVISTO RUNE」の3人は終始穏やかな様子で語った。

HOTEL K5

「Design Hotels ™」に加盟する「HOTEL K5」は、全20室と小規模だが全体的に安らぎを感じさせる空間。「時の重なり」と「日本の伝統」を意識したタイムレスなデザインがコンセプトだ。各部屋にはターンテーブルを設置し、レコードで音楽を聴きながらくつろぐことができる。

1部屋のみの最上級スイートルーム「K5 LOFT」

SWITCH COFFEE TOKYO
CAVEMAN

1階の「SWITCH COFFEE TOKYO」と「CAVEMAN」は、K5のもう一つのコンセプト「曖昧」に沿うはっきりとした境界線を設けない空間。
目黒の本店に焙煎所を持つ「SWITCH COFFEE TOKYO」は、ドリンクと商品を販売。通常販売のドリンクのほか、夏の季節に合わせたドリンクを考案中とのこと。

「SWITCH COFFEE TOKYO」店内 ©︎K5

写真左よりカフェオレ、カウンターの様子。背面は高速道路に面しており、夜は車のライトに照らされたガラスが美しく映える。店内は、外からの音も聞こえず静かだ。


レストラン「CAVEMAN」は目黒の人気店「KABI」の新店舗。その日仕入れた新鮮な食材や自家製のものを使ったメニュー、ナチュラルワインや青山の櫻井焙煎研究所の和紅茶などを提供。「HOTEL K5」の朝食もこちらで提供。


「CAVEMAN」店内

青淵 Ao

本を読みながら寛げるサロンのような雰囲気のライブラリーバー「青淵(Ao)」。

田中開氏と野村空人氏がプロデュースするバーは、アジアの茶や漢方をベースにしたカクテルを提供する。日中はティーサロンとして営業。


B

ブルックリン・ブルワリー世界初のフラッグシップ店「B」。アートと音楽の街ブルックリンの雰囲気を感じながら、クラフトビールを楽しめる。飲み口が爽やかなクラフトビールは、メキシカンタコスによく合う。

「B」店内。小さいスツールとソファは「CLEASSON KOIVISTO RUNE」による特注。

「K5」
東京都中央区日本橋兜町3番5号
https://k5-tokyo.com

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