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【体験レポート】心と体を科学する江崎グリコの挑戦。「グリコ コンディショニングスタジオ」が大阪・うめきたに期間限定オープン

江崎グリコ株式会社は、2025年12月6日(土)より期間限定で、体験イベント「グリコ コンディショニングスタジオ」をグランフロント大阪 うめきたSHIPホールにて開催中。

開催に先駆けた12月3日(水)には、メディア関係者を対象としたプレスツアーが実施されSouth65編集部も参加してきた。本ツアーでは「GOOD LIFE CIRCLE」プロジェクトの取り組み背景や進化したプログラムに関するプレゼンテーションに加え、実際に「グリコ コンディショニングスタジオ」の先行内覧を体験。創業から100年を超え、新たな健康価値の創出に挑む江崎グリコの最新の取り組みをレポートする。

科学的アプローチで健康習慣をつくる「GOOD LIFE CIRCLE」とは

今回開催される「グリコ コンディショニングスタジオ」は、江崎グリコが取り組むプロジェクト「GOOD LIFE CIRCLE(グリコ グッド ライフ サークル)」の一環である。このプロジェクトについて、江崎グリコ株式会社 社長室コーポレートブランディンググループ長の三木依子氏は、「生活者の心と体の状態をデータ化し、科学的エビデンスに基づいて開発・提案する商品やサービスを通じて、皆様によき生活(GOOD LIFE)の循環(CIRCLE)を生み出すための取り組み」と説明。さらに「参加者の声を次のサービスや事業開発に活かす、フィードバックループ型の取り組みでもある」と、企業と生活者が共に健康な未来を作っていく姿勢を強調した。

江崎グリコ株式会社 社長室コーポレートブランディンググループ長 三木依子氏

昨年東京で開催した第1回目は健康習慣づくりの「きっかけ」提供が主眼だったが、2年目となる今年は「習慣化」へと進化。江崎グリコ株式会社 健康イノベーション事業本部 商品開発部長の由井 慶氏は、「健康づくりの3要素である栄養、運動、休養の視点から、日常における疲れが気になる人を対象に、コンディションを整えるアプローチを提案する」と語った。具体的には、「コンディションの可視化」と「心と体の調子を整える体験」を、リアルなイベントとオンラインを連携させて提供。「きっかけ→習慣化→改善」のサイクルを回すことで、より実効性の高い健康サポートを目指しているという。

江崎グリコ株式会社 健康イノベーション事業本部 商品開発部長 由井 慶氏

自分を知り、整える。「グリコ コンディショニングスタジオ」体験の流れ

「グリコ コンディショニングスタジオ」での体験は、自身の状態を知ることから始まる。会場到着後、まずは2種類の機器を用いてバイタル測定を行う。指先から脈波・心電波を測定し「自律神経のバランス」などをチェックする機器と、肩に押し当てて「筋肉の硬度」を測る機器を使用し、自分では自覚しにくい体のコンディションを数値として可視化する。

指先から脈波・心電波を測定することで「自律神経のバランス」などをチェック。

肩に押し当てて「筋肉の硬度」を測定。

測定後は、予約したコースに応じた「専用ドリンク」を摂取する。このドリンクは江崎グリコの食品開発の知見を活かして開発されたもので、以下の2種類が用意されている。

クエン酸ドリンク(左)とヘスペリジン玄米茶

アクティブレストコース(体の調子を整える)
クエン酸と7種のビタミンを配合した「クエン酸ドリンク」。スポーツフーズブランド「パワープロダクション」の知見が活かされており、運動による活性化をサポートする。

ヒーリングコース(心の調子を整える)
独自素材「糖転移ヘスペリジン」を活用した「ヘスペリジン玄米茶」。温かいドリンクで、リラックスした状態へと導く。

ドリンクで内側からアプローチした後は、いよいよ約35分間のプログラム体験へ。「アクティブレストコース」ではヨガやストレッチを組み合わせた軽い運動を行い、「ヒーリングコース」では頭や肩への緩やかなケアを受ける。

アクティブレストコースの様子

ヒーリングコースの様子

そしてプログラム終了後、再度機器によるコンディション測定を実施。体験前後の変化を数値で確認することで、その効果を実感できる仕組みとなっている。

本社研究所で見る、おいしさと健康の最前線

「グリコ コンディショニングスタジオ」の内覧に先立ち、同日午前には江崎グリコ本社研究所の見学会も行われた。ここでは、同社のパーパス「すこやかな毎日、ゆたかな人生」の実現に向けた研究戦略として掲げる「注力5領域」の一つ、「運動機能の強化」や、素材・おいしさに関する研究・開発現場の一部が初公開された。

江崎グリコ本社

江崎グリコ 商品技術開発研究所の齋藤康男所長は、同社の研究戦略について「『研究価値起点』『素材追求起点』『食文化創造起点』の3つの視点が起点になる」と解説。「お客様との対話の中で商品を改良改善し、新しいものを開発していく」とし、アスリートのデータをフィードバックして開発に活かすループなど、具体的な事例を紹介した。

江崎グリコ株式会社 商品技術開発研究所 所長 齋藤康雄氏

見学ツアーでは、アスリート向けスポーツサプリメント「パワープロダクション」の開発現場も公開された。研究員が原料を緻密に計量し、試作を行う様子や、呼気ガス分析を用いた運動負荷試験のデモンストレーションなど、製品開発の裏側にある地道なデータ収集の過程が垣間見えた。



また、「GOOD LIFE CIRCLE」の取り組み用に開発された専用ドリンクの官能評価体験も実施された。参加者はヘスペリジンとヘスペリジン配合ドリンクのブラインド試飲に挑戦。その後、「おいしさの見える化」を行う味覚センサーの分析結果と照らし合わせることで、同社がいかに「機能性」と「おいしさ」の両立に腐心しているかを体感する機会となった。


創業の精神を受け継ぎ、データで人生を豊かに

「食品による国民の体位向上」を目指した創業の精神は、100年の時を経て、データと科学的エビデンスに基づく「GOOD LIFE CIRCLE」へと進化した。今回のプレスツアーを通じて感じられたのは、江崎グリコが単なる食品メーカーの枠を超え、人々の生活習慣そのものをより良く変えていこうとする強い意志だ。

自身のコンディションを可視化し、科学に基づいたメソッドで心身を整える。「グリコ コンディショニングスタジオ」は、忙しい現代人が一度立ち止まり、自分の体と向き合うための絶好の機会となるだろう。大阪・うめきたで開催されるこの期間限定イベントで、江崎グリコが提案する「すこやかな毎日」への第一歩を体験してみてはいかがだろうか。