
年間2.7兆円の経済損失も? 働く人の約6割が陥る“胃痛ケア迷子”の実態
H2ブロッカー胃腸薬「ガスター10」を展開する第一三共ヘルスケア株式会社が、1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女800人を対象に「ストレス胃痛実態」に関する意識調査を実施した。
その結果、胃痛持ちワーカーの約4割が「週1回以上」の胃痛を感じており、その主な原因は「ストレス」であることが判明。さらに、胃痛によるパフォーマンス低下が招く経済損失は、年間2.7兆円規模にのぼると試算された。
また同時に、多くの人が痛みを我慢し、約6割が薬選びに悩む「胃痛ケア迷子」に陥っているという実態も浮き彫りになり、あわせて調査された2025年「胃が痛くなる社会トピックランキング」では「物価高」がトップに。そんな現代のビジネスパーソンを取り巻く、過酷な胃痛事情について詳報する。
| 【「ストレス胃痛実態」に関する意識調査 調査概要】 ■実施時期/2025年9月5日(金)~9月10日(水) ■調査方法/インターネット調査 ■調査対象/1年以内に胃痛経験があると回答した全国の働く20~60代男女 800名(性年代均等割付) ■調査実施機関/株式会社ネオマーケティング |

※1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=800)
※1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=800)
※「ここ一年間で、どれくらい胃痛を感じましたか。胃痛を感じる頻度について、あてはまるものをお選びください。」と質問。上記選択肢より単一回答。

※1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=800)
※設問については、以下の選択肢をランダム表示にて質問。下記選択肢より複数回答。
「物価高騰・生活費の上昇」「ハラスメントやコンプライアンス問題」「米不足・食料品の品薄」「推し(芸能人・配信者など)の炎上」「労働環境や雇用不安」「SNSでの不安や誤情報の拡散」「政治・政権に対する不信感」「医療・介護体制への不安」「国際情勢・戦争・テロへの懸念」「『ジェンダー』や『多様性』に関する分断や炎上」「防災や地震への備え不足」「企業の業績不振」「教育費高騰」「老後の貯蓄問題」「気候変動(猛暑など)」「その他」
週1回以上の胃痛に悩む人が4割超。昨年より「痛む頻度が増えた」実感も
まず、現代社会における胃痛の頻度について尋ねたところ、「ほぼ毎日」「週に2~3回」「週に1回」と回答し、週に1回以上胃痛を感じている人の合計が4割超(41.1%)に達した。このことから、症状が頻繁に繰り返されている実態がうかがえる。
また、約4割(39.8%)が「昨年よりも胃痛の頻度が増えた」と回答。胃痛に悩むワーカーにとって、その状況は悪化傾向にあるようだ。

※1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=800)
※グラフ1は「ここ一年間で、どれくらい胃痛を感じましたか。胃痛を感じる頻度について、あてはまるものをお選びください。」と質問。上記選択肢より単一回答。

※1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=800)
※グラフ2は「昨年と比べて、今年の胃痛頻度に変化はありましたか。」と質問。上記選択肢より単一回答。
「胃は心のバロメーター」。9割が実感するストレスと胃痛の密接な関係
続いて胃痛の原因を尋ねたところ、トップは「ストレス」(74.4%)で、圧倒的多数が精神的な負担を原因に挙げている。
「心」の不調が「胃」の痛みとなって表れる“心身相関”は広く実感されており、約9割(90.3%)もの人が「胃痛はストレスのバロメーターだ」と感じている結果となった。

※1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=800)
※グラフ3は「あなたの胃痛の原因としてあてはまると思うものをすべてお選びください。」と質問。「その他」を除く、複数回答。

※1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=800)
※グラフ4は「『胃痛=ストレスのバロメーター』であると感じますか。」と質問。上記選択肢より単一回答。
仕事への悪影響は9割。試算された「隠れ経済損失」は年間2.7兆円規模に
見過ごせないのが、胃痛が仕事に与える影響の大きさである。仕事中などに胃痛になりやすい人の約9割(89.9%)が「仕事のコンディションへの影響を感じる」と回答。具体的には「作業スピードが落ちる」(50.4%)、「判断力が低下する」(42.0%)といった支障が出ている。
胃痛によるパフォーマンス低下時間は、1日平均2.4時間。この結果をもとに、同社が国税庁や総務省統計局のデータを加味して試算したところ、「胃痛による『隠れ経済損失』」は年間で約2.7兆円規模にも達することが示唆された。個人の健康問題にとどまらず、社会的な損失を生んでいると言える。

※仕事中に胃が痛くなりやすいと回答した1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=486)
※グラフ5は「胃痛によって、仕事のコンディションに影響が出ると感じますか。」と質問。上記選択肢より単一回答。

※1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=800)
※グラフ6は「胃痛を感じているときに、仕事などにどんな影響が出るか教えてください。」と質問。「その他」を除く、複数回答。

※胃痛で仕事のコンディションに影響が「とても感じる」「やや感じる」と回答した1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=437)
※グラフ7は「胃痛によって、1日の仕事パフォーマンスが低下すると感じる時間は何時間程度ですか。」と質問。上記選択肢より単一回答。
| <「胃痛による『隠れ経済損失』」算出方法> はじめに、今回の調査を令和2年国勢調査/ 就業状態等基本集計をもとにスクリーニングと本調査それぞれウェイトバック集計を実施。 本調査から得られた、胃痛による仕事のパフォーマンスが低下する平均時間(年間158.16時間)[A]を算出。 また、令和6年分民間給与実態統計調査結果(国税庁)から、平均労働時間単価(2,490円/時間) [B]を算出。 次に、労働力調査(基本集計)2025年(令和7年)10月分結果(総務省統計局)の就業者数(6,865万人)を使用し、スクリーニング調査から得られた1年以内に胃痛経験がある社会人の割合(18.0%)と、本調査から得られた胃痛により仕事に影響が出る割合(55.9%)を掛け合わせ、胃痛でパフォーマンスが低下する人(約690万人)[C]を算出。 これら[A]、[B]、[C]を掛け合わせて、胃痛に起因する仕事のパフォーマンス低下による経済損失額を算出。 |
我慢しがちな痛みNo.1は「胃痛」。薬選びに迷う“ケア迷子”が多数
これほど深刻な影響があるにもかかわらず、多くの人が適切な対処を行えていない現状も明らかになった。「我慢しがちな痛み」を聞いたところ、「胃痛」(69.6%)が「頭痛」や「腰痛」を抑えて最多となっている。
さらに、市販薬で対処しようとしても、約6割(59.6%)が「どの薬を買えばよいか迷った経験がある」と回答。「種類が多すぎて選べない」などの理由から、適切なケアができずにいる“胃痛ケア迷子”の状態にある人が多いようだ。

※1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=800)
※グラフ8は「我慢しがちな痛みについてあてはまるものを教えてください。」と質問。生理痛のみ女性(n=400)のみ回答。「その他」を除く、複数回答。

※1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=800)
※グラフ9は「胃痛で市販薬を購入する際、どの薬を購入すればよいか迷った経験がありますか。」と質問。上記選択肢より単一回答。
2025年「胃が痛くなる」社会トピック。全世代共通の懸念は「物価高」
2025年、人々は何に対して「胃が痛くなりそう」と感じているのか。社会的トピックについての調査では、全体の第1位が「物価高騰・生活費の上昇」(43.4%)となった。次いで「老後の貯蓄問題」(33.9%)、「労働環境や雇用不安」(30.3%)と続く。
年代別に見ると、20代では「ジェンダーや多様性に関する分断や炎上」、30代では「企業の業績不振」への懸念が高く、世代によって胃を痛める要因が異なる様子も見えてきた。

※1年以内に胃痛を経験した全国の働く20~60代男女(n=800)
※グラフ10は「2025年現在で「胃が痛くなりそう」と感じた社会的トピックは何ですか。」と質問。以下の選択肢をランダム表示し複数回答。「物価高騰・生活費の上昇」「ハラスメントやコンプライアンス問題」「米不足・食料品の品薄」「推し(芸能人・配信者など)の炎上」「労働環境や雇用不安」「SNSでの不安や誤情報の拡散」「政治・政権に対する不信感」「医療・介護体制への不安」「国際情勢・戦争・テロへの懸念」「『ジェンダー』や『多様性』に関する分断や炎上」「防災や地震への備え不足」「企業の業績不振」「教育費高騰」「老後の貯蓄問題」「気候変動(猛暑など)」「その他」

ストレス社会の胃痛ケアに、適切な選択を
今回の調査で明らかになった、仕事のパフォーマンスをも左右する深刻な「胃痛」の実態。我慢や迷いの中で放置するのではなく、自身の症状に合った市販薬で早めに対処することが重要だ。
例えば、第一三共ヘルスケアのH2ブロッカー胃腸薬『ガスター10』は、胃酸の過剰分泌をコントロールし、急な胃痛にも速やかにアプローチする医薬品。忙しい仕事の合間でも服用しやすいよう、錠剤や散剤など3つの剤型が用意されている。現代人を悩ます胃痛のケアには、こうしたセルフメディケーションの活用も有効な選択肢のひとつといえるだろう。

(左から)ガスター10、ガスター10<散>、ガスター10 S錠

