パラレルキャリアを通じた女性活躍の可能性についてエールが講演

エールは、宮城県大崎倫理法人会女性委員会からの招請により、「女性が地域・年齢・ライフステージにとらわれず、自分らしく活躍できる社会へ〜パラレルキャリアという生き方〜」をテーマとした講演を行いました。
講演の背景と目的
本講演は、家庭、仕事、地域、家業、学びなど、女性が複数の場で培ってきた経験を社会的に再評価し、次の役割や仕事へとつなげるための考え方を提示することを目的として実施されました。地域で事業を営む経営者を中心に、男女ほぼ同数の参加者が集まりました。
内閣府の「令和7年版男女共同参画白書」では、若い女性の都市部への転出や、地域に残る固定的な性別役割分担意識が障壁となっている可能性が指摘されています。エールの美宝れいこは、女性のキャリアを勤務先や役職だけで評価する現状に課題を示し、家庭運営や地域活動で蓄積された“見えない経験資産”を言語化することの重要性を説きました。
パラレルキャリアによる生き方の変革
講演では、副業を「収入の足し算」とする一方で、パラレルキャリアを自分の経験や人とのつながりを掛け合わせる「生き方の掛け算」として定義しました。一つの所属先に依存せず、複数の場で経験を循環させるパラレルキャリアは、個人の働き方だけでなく、企業の人財戦略や地域創生にも寄与する社会基盤となります。
女性のパラレルキャリアを広げるためには、以下の二つの壁を取り除く必要があると伝えました。
1. 機会と環境の壁:企業、自治体、教育機関、地域団体が連携し、挑戦できる環境を整備すること。
2. 思い込みの壁:家庭優先や年齢制限といった社会的な固定観念や、女性自身の中にある無意識の制限を外すこと。
参加した男性経営者からは、パラレルキャリアの考え方を社内の人財活用にも取り入れたいという声が上がり、この取り組みが女性だけに限らず、企業の人財育成やイノベーションにも有効であることが共有されました。
エールが目指す社会の姿
エールは設立以来、約10年にわたり女性のキャリア支援やリスキリング、コミュニティ運営などを行ってきました。3,000人を超える女性コミュニティを基盤に、女性の経験を社会参画につなげるプラットフォームを運営しています。
同社が掲げる長期的な目標は、女性を一方的に支援される存在とするのではなく、経験や能力が正当に評価される社会の構築です。女性活躍推進という言葉自体が必要なくなる未来を目指し、官民学が連携する「ウーマンエコシステム」の構築に取り組んでいます。
まとめ
本講演を通じて、女性が日常で培った経験を「キャリア」として捉え直す重要性が示されました。エールは今後も、地域や年齢に関わらず女性が社会と関わり続けられる選択肢を増やし、女性の力が日本全体の活性化につながる社会を目指します。

