青森県と長野県がMrs. GREEN APPLEを「グリーンアップル大使」に任命

国産りんごの約8割を生産する二大産地でありながら、ライバル関係にある青森県と長野県。国産青りんご市場は現在りんご全体の1割程度と大きな成長の余地を残しているが、若者のりんご離れなどの課題も抱えている。この状況を打開すべく、両県が史上初めてタッグを組み、りんご市場全体の活性化を目指すプロジェクトを発足し、その強力なパートナーとして、2025年にデビュー10周年を迎える国民的人気バンド・Mrs. GREEN APPLEを「グリーンアップル大使」に任命。9月12日(金)には「青森県・長野県合同 グリーンアップル大使任命式」が都内で開催され、青森県の宮下宗一郎知事、長野県の阿部守一知事、そしてMrs. GREEN APPLEのメンバーが登壇した。

節目の年に大きな期待「歴史的な出来事」

任命式は、主催者を代表して両県知事の挨拶からスタート。最初に登壇した青森県の宮下宗一郎知事は、多くのメディアが集まったことに感謝を述べたうえで、Mrs. GREEN APPLEのデビュー10周年と、青森県にりんごの苗木が来てから150周年という互いの節目が重なったことへの喜びを語った。

宮下宗一郎 青森県知事
「国民的なスターであるMrs. GREEN APPLEの皆さんに、このようなタイミングでグリーンアップル大使を任命できるということは、私だけでなく多くの県民の皆様が非常に喜んでくれるものと感じております。今回の任命は、青森りんごにとって非常に大きな歴史的な出来事。国民的フルーツでありますこのりんごが、国民的スターであるMrs. GREEN APPLEとコラボをさせていただくことで、幅広い世代の皆さんにりんごを手に取っていただく機会になるのかなと思っております。Mrs. GREEN APPLEの皆さんが奏でる楽曲のように、青森県産青りんごの魅力が全国に響き渡ることを期待しております」

まさに運命的な出会い「新しいハーモニーに期待」

続いて長野県の阿部守一知事が登壇。Mrs. GREEN APPLEのデビュー10周年に祝辞を述べ、「青りんごのようにフレッシュでみずみずしいニュースをお届けできることを嬉しく思う」と挨拶した。

阿部守一 長野県知事
「日本の音楽シーンをリードし、幅広い世代から愛されるMrs. GREEN APPLE。そんな彼らと美味しくて高品質なりんごを誇る私たち長野県、そして青森県とが、ついに前人未到の初のコラボレーションを実現できますこと、大変な喜びであり、まさに運命的な出会いであると感じております。青りんごと同じ名前を持ち、本県出身の藤澤涼架さんを擁するMrs. GREEN APPLEの皆さんに長野県の応援をいただけることは、私たち長野県民にとっての大きな誇りであり、何よりも大きな励みでございます。今回の御縁をきっかけとして、Mrs. GREEN APPLEの皆さんと一緒に、信州長野県の魅力を、もっともっと多くの皆さんに知っていただきたい。Mrs. GREEN APPLE × 信州の新しいハーモニーに、どうぞご期待ください」

まさかのりんごアレルギー告白も「全力で応援したい」

Mrs. GREEN APPLE(左から藤澤涼架さん、大森元貴さん、若井滉斗さん)

両知事の挨拶後、いよいよ本日の主役、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さん、若井滉斗さん、藤澤涼架さんがステージに登場。大きな拍手で迎えられた。

大森元貴さん
「こんにちは、Mrs. GREEN APPLEです。まさかね、Mrs. GREEN APPLEっていうバンド名が、こういった形で繋がりを感じるとは、バンド名をつけたとき、思ってもみなかったですけども、青りんごの大使ということで、とても今日楽しみに来ちゃいました。どうぞよろしくお願いします」

「実は大森さん、りんごアレルギーなんですよね?」と司会から尋ねられると、会場からは驚きの声が。

大森元貴さん
「そうですね。僕が一番驚いてますね。いいんだ? って本当に確認しました、何回も。でもあの、やっぱりすごくフレッシュで、初心を忘れずに活動していきたいっていう思いからつけたバンド名ですので、こうして繋がって応援できるっていうのは、すごく感慨深く嬉しいです。僕自身は食べれないんですけども、全力で応援したいと思います。よろしくお願いします」

この告白に、会場は温かい笑いに包まれた。続いて若井さん、そして長野県出身の藤澤さんも、それぞれ青りんごへの思いを語った。

若井滉斗さん
「僕はフルーツが大好きなので普段からたくさん食べるんですけど、どうしても赤りんごを食べる機会が多いので、今回このグリーンアップル大使ということで、青りんごの魅力についてもたくさん知っていけたらなと思っております」

藤澤涼架さん
「私、長野県出身なので、りんごとは非常にゆかりがあるんですけれども、青りんごって振り返ってみると、やっぱり触れる機会が今まで少なかったなと思いますね。これを機により食べたりとか、皆さんに届けられるようになったらいいなと思っております」

両県の想いが詰まった特別な任命状

トークセッションの後、メインイベントである「グリーンアップル大使任命式」が執り行われた。青森県の任命状は、名産のりんごの木からできた環境に優しい紙を使用。長野県の任命状は、県産木材を活用した温かみのある木彫りで制作されており、両県のこだわりが詰まった特別なものとなった。宮下知事、阿部知事がそれぞれ任命状を読み上げ、Mrs. GREEN APPLEのメンバーに手渡した。

任命状を受け取ったメンバーは、それぞれ大使就任への喜びと意気込みを語った。

大森元貴さん
「ありがとうございます、本当に。大変光栄です。デビュー10周年という節目で、自分たちが大切にしてきたバンド名でもあるグリーンアップルに携われるっていうのは、本当に光栄で非常に感慨深くありがたいです。まさかグリーンアップル大使になれる日が来るとは、思ってもみなかったです。これを機にですね、日本中にグリーンアップルを届けて、盛り上げていきたいなというふうに。青りんごの魅力がさらに広がるよう、これからも精進していきたいと思います」

若井滉斗さん
「このような形で青りんごに関わる日が来るとは思ってもみなかったので、驚きと嬉しさでいっぱいでございます。今日からグリーンアップル大使として頑張ります。よろしくお願いします」

藤澤涼架さん
「大変光栄ですし、ちょっと気が引き締まる思いでもあります。大使として、自分ももっと青りんごのことについて知っていきたいなと思いますし、その魅力をたくさんの皆様に伝えられるよう、頑張りたいと思います」

大森元貴がディレクション、特別デザインの青りんごボックス

本プロジェクトでは、Mrs. GREEN APPLEがデザインを監修した特別パッケージの青りんごボックスも全国で展開される。
ディレクションに関わった大森さんは、レトロな雰囲気とスタイリッシュな雰囲気の2種類のデザインを前に、「両方実現できるとは。我々の名前とグリーンアップルの親和性がこんなにあるんだっていうのをね、もう今日のためにバンド名をつけたんじゃないかと錯覚するぐらいのパッケージになってますよね」と満足げな表情を見せた。若井さんも「とっても可愛いですね。これが店頭に並ぶと思うと、今からすごくワクワクしますね」と笑顔で語った。

青森県オリジナルデザイン青りんごボックス
長野県オリジナルデザイン青りんごボックス


「改めて勉強させていただいて」青りんごの新たな魅力に驚き

今回の大使就任を機に、青りんごについて新たに知ったことや驚いたことを尋ねられると、メンバーは興味津々な様子で答えた。

藤澤涼架さん
「青りんごが赤りんごに比べて生産量がすごく少ないっていうのを、自分が思っていた以上に少なくて、ちょっとびっくりしましたね。あと、美容にもいいっていうのを知ったので、今日から青りんごをしっかり補していきたいなと思います」

その言葉に大森さんも「10何年グリーンアップルでやってきてるはずなんですけど、改めてグリーンアップルを語るっていうのはちょっと緊張しますね。ここに来てまた勉強させていただいて」と、新たな発見を楽しんでいた。

大使としての初任務!「青りんごクイズ」に挑戦

ここで、大使としての初任務「青りんごクイズチャレンジ!」がスタート。青りんごに関する3択クイズにメンバーが挑戦した。
「次のうち、青りんごはどれでしょう?」という問題では、長野県出身の藤澤さんだけが「ブラムリー」と見事正解。最終的には大森さんと藤澤さんが2問正解、若井さんが1問正解という結果に。「出直してきます」と悔しがる若井さんだったが、クイズを通してさらに青りんごへの知識を深めていた。

産地自慢の青りんごを実食! そのお味は?

クイズの後には、お待ちかねの実食タイム。青森県産の「きおう」と、長野県産「ブラムリー」を使用したジャムが用意された。アレルギーのため食べられない大森さんは「香り担当」として参加。「みずみずしいりんごですね。香りから伝わる。食べたくなりますね」とその香りを堪能した。

若井さんと藤澤さんは、まず「きおう」を一口。

若井さん・藤澤さん
「みずみずしくておいしいです!」「結構酸っぱいというより甘みの方がしっかりしてますね」「かんだ瞬間からじゅわっと広がって、でもなんかさっぱりしてますね」

続いて「ブラムリー」のジャムを軽井沢の名店「浅野屋」のパンと共に実食すると、その奥深い味わいにさらに感動。

若井さん・藤澤さん
「嬉しい甘さ!」「奥が深い。甘いんですけど、かんでくうちにどんどん味がまた変わってって。何段階もある感じがしますね」「パンとの相性めちゃくちゃいいですね」

と、その美味しさを絶賛していた。

青りんごのようにフレッシュな気持ちを忘れずに

最後に、大使としてのメッセージと今後の抱負が語られた。

藤澤涼架さん
「大使として、青りんごの魅力、美味しさを、今日僕らも実際に改めていただいて、これはたくさんの皆様にもっともっと知っていただきたいなと思いました。しっかり全力で青りんごをPRしていきたいと思います」

若井滉斗さん
「この度、グリーンアップル大使として、本当に僕たち光栄な思いでいます。皆様に青りんごの魅力をさらに伝えていけるように、僕たちも頑張っていきますので、よろしくお願いします」

大森元貴さん
「デビュー10周年で色々振り返る機会が多いんですけども、まさか青りんごを背負うことになるとは、10数年前結成した日は思わなかったです。本当にワクワクできるこの責任を楽しく遂行させていただいております。青りんごの良さを、Mrs. GREEN APPLEの良さを、これからも僕らがまず楽しく活動することが何よりもお届けする術だと思っておりますので、楽しんでこれからも精進していきたいと思います」

デビュー10周年という節目に、バンド名の由来でもある「グリーンアップル」と運命的なタッグを組んだMrs. GREEN APPLE。彼らの音楽と活動が、日本の青りんご市場にフレッシュで爽やかな風を吹き込むことは間違いないだろう。