<編集部が作ってみた!>11月3日~7日は「いいさかなの日」! 栄養豊富でおいしい水産加工品を使った簡単健康レシピを紹介
毎月3日~7日は「さかなの日」。水産庁によると「我が国の水産物の消費量が長期的に減少傾向にある中、水産物の消費拡大に向けた官民の取組を推進するため」に3〜7(さかな)日は「さかなの日」、そして11月3日~7日の「いいさかなの日」はその強化週間と位置付けているそう。
近年、消費者は「健康志向」が強く、魚介類を購入する理由として「健康への配慮」が75%ともっとも大きな割合を占めている。これはオメガ3脂肪酸や魚肉たんぱく質を含む水産物の摂取が健康に良い効果をもたらすことが、様々な研究で明らかになっているからだと思われる。
とくに寒流の豊富な栄養を含む親潮と暖流の黒潮が交差することで大量のプランクトンを発生させる潮目を形成する世界三大漁場を沖にもつ三陸・常磐では多種多様な海産物が豊富で、それらを使った水産加工品は品質にすぐれ、栄養価が高いことで知られている。そして、前述した「いいさかなの日」に合わせて、三陸・常磐を拠点とする復興水産加工業販路回復促進センターが管理栄養士・料理家の長谷川あかりさんの協力のもとで、栄養が豊富で美味しい三陸・常磐の水産加工品を使用した簡単に作れる3つの健康レシピを公開した。
長谷川あかりさん考案のメニュー。あおさのシーフードカレー(奥)、鮭トマトグラタン(手前左)、さんまと春菊のライムサラダ(手前右)。
あおさのシーフードカレー
福島県相馬市松川浦の香りの高い「乾燥あおさ」は豊富な食物繊維が腸内環境を整えて免疫機能をサポートし、カレーのスパイスが体を内側から温めて血流を促進する、冬の冷え対策と免疫力向上に最適なUMIUMAレシピ。フライパンひとつで本格的な味わいを簡単に作れるのも魅力。
■材料(2人分) 調理時間/10分(目安) あおさ10g 冷凍シーフードミックス1袋(150g) 長ネギ(白い部分)2本分 バター10g 料理酒大さじ2 塩適量 A水300ml Aおろしにんにく1片分 Aカレー粉小さじ2 A塩小さじ2/3 Aみりん小さじ2 Aレモン汁または酢小さじ1 Aしょうゆ小さじ1/2 紫玉ねぎスライス・カットレモン適量 ごはん2人分 ■作り方 1.長ネギは粗みじん切りにする。 2.深めのフライパンにバターを中火で熱し、1と塩ひとつまみを加えてしんなりするまで炒める。 3.シーフードミックスを凍ったまま加え、料理酒を加えて水気を飛ばしながら炒める。 4.あおさとAを加え、煮立ったら味を見て、やや濃いと感じる程度に塩で味を調える。 5.器にごはんを盛り付け、4をかける。紫玉ねぎとカットレモンを添えて完成。 |
すてっぱず松川浦乾燥あおさ(水産加工業者:株式会社マルリフーズ)の原材料「ヒトエグサ」は食感がよく、香高いのが特徴。
さんまと春菊のライムサラダ
丁寧に手詰めされた岩手県三陸産の「さんまの水煮缶」はDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸が豊富で、心血管の健康を支え、さらに冬の乾燥しやすい肌にも内側から潤いを与えてくれる。抗酸化作用で免疫力も高める、冬が旬の春菊と合わせることでどんな食事とも合う万能サラダに。
■材料(2人分) 調理時間/5分(目安) さんま水煮缶1個 春菊100g オリーブオイル小さじ2 ライム小さじ2 塩小さじ1/3 ■作り方 1.春菊は食べやすい長さのざく切りにしボウルに入れる。 2.1に汁気をきったさんまの水煮と、水煮の汁小さじ2を加える。 3.オリーブオイル、ライム果汁、塩も加え、よく混ぜ合わせる。味をみて塩で調える。 |
厳選した三陸産のさんまを丁寧に下処理し、赤穂の天塩を使って作ったさんま水煮缶(水産加工業者:株式会社タイム缶詰)。飽きのこないシンプルな味付けと、程よく引き締まった身から旨みが感じられるのが特徴。
鮭トマトグラタン
骨や汁まで丸ごと使用することでカルシウムを効率的に摂取でき、骨の健康を強化してくれる宮城県産の脂の乗った「銀鮭中骨の缶詰」を使った栄養豊富なUMIUMAレシピ。こちらはレシピに基づいて編集部が実際に作ってみた。
■材料(1~22人分) 調理時間/15分(目安) 鮭缶1缶 トマト中1個(150g) 玉ねぎ1/2個 バター8g 小麦粉大さじ1 塩適量 みりん小さじ1と1/2 ピザ用チーズ適量 あらびき黒胡椒適量 タバスコお好みで |
■作り方
トマトはざく切りに、玉ねぎは繊維に沿って5mm厚さに切る。フライパンにバターを中火で熱する。
玉ねぎと塩ひとつまみを加えてしんなりするまで炒める。
トマトと塩ひとつまみを加え、トマトから水分が出てくるまで炒める。
小麦粉をふり入れ、粉っぽさがなくなるまで炒め合わせる。鮭缶の水分だけを少しずつ加え、トマトをつぶしながら炒め全体を馴染ませる。
鮭を骨ごと加えてさらに木べらでつぶしながら炒めたら、塩小さじ1/4とみりんを加えて混ぜ合わせる。
とろみがついたら耐熱容器に移し、ピザ用チーズをかけて焼き色がつくまでトースターで焼く。
あらびき黒胡椒をふってできあがり。お好みでタバスコをかけていただく。
健康的な食生活のために水産加工品を取り入れるのがよい理由
管理栄養士・料理家の長谷川あかりさん
体調を崩しやすい冬を健康に乗り切るには、免疫力を高める栄養素の摂取が重要です。そんな時には、栄養価が高く調理が簡単で、毎日に取り入れやすい水産加工品を使った料理がおすすめ。水産加工品は、保存性に長けており、ご家庭にストックがあれば都度お買い物に行かなくても、おいしい料理を簡単に作ることができ、下処理済みなので調理の手間も大幅に省ける大変便利な食材です。忙しい毎日でも無理なく健康管理をサポートしてくれる水産加工品には、私も日々助けられています。
今回紹介する3つのレシピには各1点ずつUMIUMA商品を使用しています。UMIUMA商品には三陸・常磐の海の幸のうまみがぎゅっと凝縮されているので、この味を生かしてさらにおいしく健康的に取り入れられるレシピを考えました。福島県相馬市松川浦の香りの高い「乾燥あおさ」は、豊富な食物繊維が腸内環境を整え、免疫機能をサポート。宮城県産の脂の乗った「銀鮭中骨の缶詰」は、カルシウムを効率的に摂取でき、骨の健康を強化します。また、丁寧に手詰めされた岩手県三陸産の「さんまの水煮缶」にはDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸が豊富で、心血管の健康を支え、さらに冬の乾燥しやすい肌にも内側から潤いを与えます。手軽に作れる水産加工品を使ったレシピで、健康的な食生活をお楽しみください。
長谷川あかりさんプロフィール 1996年埼玉県生まれ。料理家、管理栄養士。10歳から子役・タレントとして活動、『天才てれびくんMAX』(NHK教育テレビ、現Eテレ)をはじめ、さまざまな番組に出演する。大学で栄養学を学んだ後、SNSで始めたレシピ投稿が大反響を呼び、現在は雑誌、Web、テレビなどで幅広くレシピ開発を行っている。2024年夏に自身初となるパーソナルムック『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1』(扶桑社)を発売。近著に『いたわりごはん2 今夜も食べたいおつかれさまレシピ帖』(KADOKAWA)、11月20日には最新刊『米とおかず』(光文社)が発売される。 |
今回のレシピを眺めていて「そういえば、最近グラタン食べてないな」と思い、長谷川のレシピ通りに作ってみた。ただ、これまで魚介系のグラタンは食べたことがなく、しかも骨入りということで不安に感じていたことは事実。だが出来上がって食べてみると、なんとなんとウマイではないか。危惧していた骨は軽く噛むだけで粉々になって、食べる際の支障はないし、何よりカルシウムを普段より摂取している気になるから不思議なものだ。体の健康は、まず食から。栄養価が高く、手軽に毎日使える水産加工品で寒い冬を乗り越えてはいかがだろう。