玉露の旨味を封じ込めた瓶飲料「玉兎」

日本茶の最高峰「玉露」。その味わいは一般的な煎茶とは異なり、渋味や苦味はあまりなく、豊富に含まれたアミノ酸由来のコクのある強い旨味が特徴だ。これは玉露が茶園に覆いをする被覆栽培という手間のかかる方法で栽培されることに起因する。というのも、お茶に含まれるアミノ酸の中でもっとも大きな割合を占める旨味成分テアニンは、日光を浴びると渋味や苦味の成分であるカテキンへ変化するのだが、被覆栽培で日光をほとんど浴びずに作られる玉露にはそのままの形で残されるからだ。

この玉露の美味しさを最大限に引き出した瓶飲料が存在するのをご存じだろうか。玉露製法が誕生した京都・宇治で生まれたこの瓶飲料の名は「玉兎(たまうさぎ)」。玉露特有の香味と甘みは当然ながら和食によく合い、昨年9月の発売後から京都府内の名だたるホテルや飲食店で取り扱いが開始され、「日本茶の概念が根底から覆されるような衝撃を感じた」と好評を得ているという。

“飲食店の日本茶が無料なのは当たり前”と思っている我々日本人。それはおそらく、古くから日本人にとってお茶が水と同じように身近にあり過ぎたからかもしれない。来て早々にお暇しようとする来客に「お茶ぐらい飲んでって」と声をかけるお母さんの姿を見て育った日本人には、お茶はとりあえず振舞うものという認識が根底にあるのかもしれない。しかし、この玉兎は“とりあえず振る舞う”ようなものでは決してない。むしろ、心静かに正座していただく神聖な飲み物に近いかもしれない。その空気感は、茶道の心得がなくても日本人なら何となく理解できるはずだ。まずはその衝撃を、ぜひ自分の舌で感じてみてほしい。

玉兎 概要
商品名/京都宇治玉露「玉兎」
内容量等/220㎖
賞味期限/製造日から9か月
価格/オープン
開発者/宇治茶ブランド新展開プロジェクト協議会
販売者/京都府茶協同組合


「玉兎」の名前の由来
宇治の地の守り神を「兎」が道案内したという伝説から、宇治にとって縁の深い「兎」と、玉露の「玉」の字を組み合わせて命名されたという。

玉兎公式HP
kyocha.or.jp/tamausagi/