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<イベントリポート>オーストラリア大使館が「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」に出展。安心・安全性をアピール。

11月8日から3日間、東京ビッグサイトで開催された魚・シーフード・水産加工・鮮度保持技術の国際見本市「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」。今回はその出展者の中から、世界第3位の大規模な漁場を有するオーストラリアのブースにお邪魔してきた。

オーストラリアの漁場は太平洋、インド海、南極海の3つの大海。そこに生息する魚介類は数千種とも言われ、日本ではなかなかお目にかかれないものもたくさんいるそうだ。また品質面や安全面でも高い評価を得ており、環境に配慮した持続可能な、いわゆるSDGsを遵守した方法で獲られる天然ものや養殖ものは、どちらも世界的に信頼されている。

養殖・養畜の餌は、オーストラリア政府当局と業界が定める厳しい衛生安全基準を満たした施設近海で穫れるイワシ、サバ、イカなどの持続可能資源である魚類がメイン。もちろん、化学物質、添加物、遺伝子操作された物質は可能な限り使われていない。また、政府による厳しい漁獲制限が設けられ、種の保存と適切な管理を通じて自然環境保護、魚種の確保をしているという。ここ最近は、日本でも「環境に配慮したサスティナブルな方法」というキーワードをよく見聞きするが、オーストラリアではすでに国を挙げてこれらに取り組み、実績を上げているというのだから恐れ入る。

今回の見本市では、それらのオーストラリア水産物の展示に加え、最先端のオーストラリア料理を発信するレストラン「Wattle Tokyo」のシェフ、鈴木勇一氏による試食メニューの提供も行われ、多くの参加者が舌鼓を打った。オーストラリアの食事情に詳しい鈴木シェフによると、生魚を食べる習慣がほとんどなかったオーストラリアでも日本食、とりわけ寿司の影響でここ最近は生魚を食べるようになったという。Wattle Tokyoでは、まだ日本では珍しいオーストラリアの食材を使用したメニューを提供しているので、興味のある人はぜひ足を運んでみては。

11月8日から10日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」。

会場入り口近くに設けられたオーストラリア政府ブースの様子。

太平洋、インド海、南極海の3つの海に囲まれたオーストラリア。国土面積は日本のおよそ20倍で、それに比例して漁場は世界第3位と大規模。上の漁場マップを見ると、全体的に甲殻類が多いようだ。

オーストラリアでは有名な水産会社タサル・グループが養殖したアトランティックサーモン。日本の鮭とはまた違うテイストが美味。

西洋人がデビルフィッシュと呼んでタコを食べないのは、どうやら昔話のよう。オーストラリアではタコ焼きが人気という話も。

日本では水槽で飼うような見た目の魚も、オーストラリアではよく食べられているようだ。

かなり立派な大きさのブラックリップ・アワビ。見た目のゴツさに反して、中心部はやわらかくて食べやすい。

マーレーコッドは、まだ日本にはほとんど入ってきていない注目の食材。

日本語ペラペラで陽気なオーストラリア大使館 商務部のマレイ スペンス参事官(右)と、オーストラリアの海産物に精通するWattle Tokyoの鈴木勇一シェフ。

今回の展示会で紹介されたオーストラリアの海産物を使って鈴木シェフが作ったメニュー。使用食材は左からアワビ、マーレーコッド、サーモン。日本人にとって海外の海産物は“大味”なイメージが強いが、これらのメニューで食べた食材はかなり濃厚。とくにマーレーコッドは、白身=淡白というイメージを覆すくらい身自体がしっかりしている。

鈴木シェフおすすめの、シーフードに合うオリーブオイルとソルト。

Wattle Tokyo
https://www.pj-partners.com/restaurant/wt/
オーストラリア大使館 商務部
https://www.austrade.gov.au/japan

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