
帝国ホテル 京都、客室の詳細を初公開! 唯一無二の空間で過ごす“非日常”の世界観
株式会社帝国ホテルが6月4日(水)、2026年春の開業を予定している帝国ホテル 京都の客室の詳細を初めて公開する記者発表会を開催した。発表会には株式会社帝国ホテル 代表取締役社長の風間淳氏、帝国ホテル 京都の総支配人 坂田玲子氏、そして内装デザインを担当した株式会社新素材研究所の建築家 榊田倫之氏の3名が登壇し、ホテルへの想いや客室のコンセプト、デザインへのこだわりなどを語った。
(※榊田の榊は「木へんに神」)
3つのエリアで全55室の客室を展開
発表会では、全55室の客室を「保存」「改築」「北棟増築」の3つのエリアで展開することが明らかにされた。それぞれのエリアは建築構造や眺望が異なり、多様な宿泊体験を提供する。
保存エリア(本棟南西面)

国の登録有形文化財である弥栄会館の情緒を色濃く残すエリア。祇園甲部歌舞練場や花見小路を臨む客室には、柱や梁、窓枠など随所に弥栄会館時代の名残がある。一部客室にはバルコニーも備え、歴史的景観に溶け込む特別な時間を提供する。
改築エリア(本棟北東面)

弥栄会館の特徴的なシルエットを継承しつつ、モダンな設えに生まれ変わったエリア。大きな窓からは、早朝の静謐な空気感や夜の提灯の灯りなど、昼夜問わず移り変わる景色を楽しむことができる。
北棟増築エリア(北棟)

祇園の伝統的な町並みに調和するよう増築されたエリア。帝国ホテルでは初となる畳敷きの客室を備え、祇園の風土や文化に浸る滞在を提供する。

1泊300万円 最上位スイート「インペリアルスイート」

発表会ではさらに、最上位スイート「インペリアルスイート」の詳細も発表された。改築エリアに位置するこのスイートは、193㎡(客室128㎡+テラス65㎡)の広さを誇り、北と東の二面に広がるテラスからは、祇園の町並み、祇園甲部歌舞練場、東山の山並みを一望できる。弥栄会館時代から建物の象徴となっている鐘塔も備え、唯一無二の空間を演出する。販売予定価格は1泊300万円(宿泊時期により変動)。

内装デザインを担当した榊田氏は、デザインコンセプト「帝国、舞う」について解説。歴史と時間を未来へ繋ぐという想いを込め、日本人の感性に響く美意識を追求したという。近景には祇園の町並みを、遠景には東山と月を望むという対比を意識し、時代を超越した空間を創り上げた。また、保存された弥栄会館の遺構をアートとして組み込み、歴史と新しさが調和する空間を演出する予定だ。素材にもこだわり、国産の欅や日本の伝統的な染料である柿渋を使用するなど、随所に日本的な美意識が散りばめられている。

風間社長は、帝国ホテル 京都を「スモールラグジュアリーホテル」と位置づけ、135年に渡り培ってきたサービスの質をさらに高め、帝国ホテルブランド全体の価値向上に繋げたいと語った。

坂田総支配人は、地元に根差したホテル運営を心がけ、地域社会との共存共栄を目指すとともに、世界中から訪れるお客様に特別な体験を提供したいと抱負を述べた。
帝国ホテル 京都は、2025年秋より宿泊予約を開始予定。歴史と伝統が息づく祇園の地で、唯一無二の滞在体験を提供するホテルの誕生に期待が高まる。