テクサーと藤倉コンポジット、水発電を活用したバッテリーレスセンサーシステムを開発

株式会社テクサーと藤倉コンポジット株式会社が、水との接触により発電する技術とLPWA通信規格「ZETA-G」を組み合わせた、外部電源不要のバッテリーレスセンサーシステムを開発しました。
水発電と次世代通信の融合によるIoTインフラの実現
ビル設備や社会インフラのDXが進むなか、センサー設置時の電源確保や電池交換作業は、現場における大きな課題となってきました。このたび開発されたシステムは、藤倉コンポジットが保有するマグネシウム空気電池技術を応用した水発電型エネルギーハーベスティング技術と、テクサーが推進する次世代LPWA通信規格「ZETA-G」を統合したものです。これにより、電池交換や配線を必要とせず、長期間の運用が可能なIoTセンシング環境を提供します。システムの主な特長
本システムは液体との接触をトリガーとして発電し、生成された電力のみで無線通信を行う自立駆動型です。主な特長は以下の通りです。・電池交換不要による保守コストの低減と廃棄電池の抑制
・液体検知から発電、無線通信までを最短約8秒で完了する高速レスポンス
・屋外見通し環境で最大約1.2kmの通信距離を実現する長距離かつ安定した無線通信
・国内メーカー製半導体チップの採用による高信頼なサプライチェーンの確保
なお、本システムは電源工事が困難な閉所や広域設備への設置に適しています。また、独自の発電特性と通信動作を最適化した設計により、外部電源や電池に依存せず発報が可能ですが、水発電のような低出力電源における無線通信は、通常は成立が困難とされる技術的ハードルが存在します。
想定される適用領域と今後の展望
本システムは、電源確保が難しく液体検知が求められる環境での活用を想定しています。・ビル設備(天井裏、EPS室等)の漏水監視
・データセンターの配管・冷却系の漏液監視
・トンネル・地下施設等の浸水監視
・河川・用水路の遠隔監視
・工場設備の広域監視
今後は社会実装を推進するとともに、藤倉コンポジットの材料技術を活かした「シート型センサー」の製品化も視野に入れ、低コストかつ大量導入が可能なソリューション展開を目指します。
関連リンク
https://techsor.co.jphttps://www.fujikuracomposites.jp/

