• HOME
  • ライフスタイル
  • 【調査報告】お酒離れの時代に「2人に1人」が飲んでいる?! 「無糖チューハイ」が酒類の新定番へ

【調査報告】お酒離れの時代に「2人に1人」が飲んでいる?! 「無糖チューハイ」が酒類の新定番へ

かつてチューハイといえば「甘い飲み物」というイメージが強く、敬遠されがちだった。ところが今、そんな常識が大きく塗り替えられつつある。お酒を飲む人の2人に1人が購入経験を持つという「無糖チューハイ」が、いまやビール類と並ぶ食中酒の定番カテゴリーとして確固たる地位を築きつつあるのだ。

キリンビール株式会社では、10月に控える酒税改正に向けてRTD(※)市場における「無糖チューハイ」の飲用実態調査を実施。その結果から、市場の変化と人気の理由が浮かび上がってきた。

※Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料

5年でシェアが「約5倍」に。ひとり勝ちの様相を呈する無糖チューハイ

2020年にチューハイ全体の販売容量に占める「無糖チューハイ」のシェアはわずか4.1%だったのが、2025年には20.9%へと急拡大(日経POS情報)。約5倍という伸びは、他のカテゴリーと比較しても際立っている。

ビール類や有糖チューハイの購入容量が横ばいないし停滞傾向にある中、「無糖チューハイ」だけが一貫して右肩上がりを続けており、2024年にはついにハイボールの購入容量規模をも上回った。「飲み物の嗜好は変わらない」と思いがちだが、この10年で消費者の選び方はかなり変化しているようだ。


「2人に1人が購入経験あり」という衝撃の数字

今回の調査で特に注目されるのは、年4回以上酒類を購入する層において、2人に1人(50.0%)が「無糖チューハイ」を飲んでいるという結果だ。お酒をあまり飲まない層を含めてもこの数字というのは、相当な浸透度といえる。

さらに、週2回以上RTDを購入するいわゆる”お酒好き層”に限れば、実に9割以上(92.7%)が「無糖チューハイ」を購入していた。ヘビーユーザーにも、ライトユーザーにも広く支持されているというのは、カテゴリーとして成熟している証拠ではないだろうか。

また、20代を中心とした若年層の購入率は5年間で約5倍、「無糖チューハイ」の商品数も5年で約7倍と急増しており、「若者のお酒離れ」が言われる中でも、「無糖チューハイ」だけは例外的に支持を伸ばしていることがわかる。

食事のお供はビール、そして「無糖チューハイ」へ

「食事に合わせやすいお酒」を尋ねたアンケートでは、1位「ビール」(65.3%)に次いで、2位に「無糖チューハイ」(46.2%)がランクイン。半数近くの人が食中酒として「無糖チューハイ」を選んでいる計算になる。

「自分に最適」を叶えてくれるお酒として選ばれている

この流れについて、世代・トレンド評論家の牛窪恵さんは、AIによるパーソナライズ志向の高まりを背景のひとつに挙げる。健康面への配慮や食事との相性、コスパなど、複数の軸で賢く選ぶ消費者が増えた中で、「無糖チューハイ」は「合理的」かつ「食事の邪魔をしない」飲み物として選ばれているという見方だ。「とりあえずビール」の時代から、「自分に合ったものを1杯目から選ぶ」時代への変化が、市場データにもはっきり現れている。

トレンド評論家 牛窪恵さん

「氷結®無糖」シリーズは過去20年で最速の18億本突破

こうした「無糖チューハイ」市場の拡大をけん引しているのが、キリンビールの「キリン 氷結®無糖」シリーズだ。2020年の発売以来、5年連続で最高売上を更新し続け、過去20年間にキリンが発売したRTDブランドの中で最速となる18億本(350ml換算、2026年2月末時点)を突破。現在はキリンRTDの売上No.1ブランドとなっている。

2025年に発売した限定品の販売数量は前年比120%超を記録するなど、バラエティ展開が新たな飲用機会の創出に繋がっているようだ。なお、4月7日(火)からは昨年好評だった「キリン 氷結®無糖 グリーンアップル ALC.7%(期間限定)」が再登場している。
酒類市場全体が縮小傾向にある中で、「無糖チューハイ」だけが独り勝ちに近い成長を続けている背景には、「甘くない」「食事に合う」「選べる」という三拍子が揃っていることがありそうだ。自分のスタイルに合った一本を探してみてはいかがだろうか。