斬新な視点で「新発見」 小学館『週刊 ニッポンの浮世絵100』創刊

例年にないほど浮世絵の展覧会ラッシュの今年、小学館が満を辞して創刊するのがウィークリーブック『週刊 ニッポンの浮世絵100』だ。海外ではポップなアートとして人気の浮世絵。そうした影響もあってか、中高年がほとんどを占めていた浮世絵のファン層は、ここ10年ほどで低年齢化して若い男女の比率が高まったという。今回の創刊にあたり、最高水準の印刷技術を用いて名作の数々を美麗に再現(なんと色校正は3回行われたそう)。全30巻で合計1500作品以上の名作を紹介していく。

名作の再現度に加え、同ウィークリーブックのウリが「新発見」。創刊に際し、編集部では専門家の監修のもとで、これまでとは異なった斬新な視点で見ることで浮世絵を別の角度から解釈を披露するという。例えば葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。ここで北斎が一番メインにしたかったのは大波でも富士山でもなく、手前に小さく描かれた人間。なぜなら……。など、これまでの常識とはまったく違う視点で解説。浮世絵初心者にはとっつきやすく、上級者でも十分に楽しめる内容が満載だ。創刊号は9月17日発売。

葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」

北斎が描きたかったのは、この人たちだという。

創刊号特別付録は北斎マルチケース

全巻予約特典は「立体浮世絵」

『週刊 ニッポンの浮世絵100』概要
創刊号/9月17日発売 
創刊記念価格700円(税込)
1号・2号は隔週発売、3号以降は毎週木曜日発売
第2号以降の価格/(各)700円(税込)