イケア・ジャパン　人気のミートボールを植物由来原料で再現したプラントボールを販売開始

2020.10.03

スウェーデン料理の代表格といえば「ミートボール」。イケア店内のレストランでも大人気のメニューだが、肉の代わりに植物由来の原料を使用した、ミートボールそっくりなメニューの販売が開始された。

10月1日から全国のイケアに登場した「プラントボール」は、黄エンドウ豆由来タンパク質、オーツ麦、ジャガイモ、タマネギ、リンゴでできた、見た目も味も肉にそっくりな新メニュー。実際に食べ比べてみたところ、正直言ってミートボールとプラントボールの区別はまったくつかなかった。しかしこのプラントボール、単純に肉が食べられない人や肉を食べない人のために考案されただけではない。プラントボールのクライメートフットプリント（*1）は、なんとイケアの定番料理ミートボールのたった4％なのだという。2030年までにバリューチェーンの温室効果ガス（GHG）の削減量が排出量を上回ることを目指すイケアとしては、このプラントボールの発売は至極当然のことなのかもしれない。

*1：プラントボールなどのイケアが取扱う商品のクライメートフットプリントは温室効果ガス（GHG）排出量で換算され、原材料の生成や加工、製品の製造と輸送、イケアのストア、ユーザーの来店、ユーザーの自宅での製品の使用、製品の寿命の終わりまで、イケアのバリューチェーンのすべてが含まれる。食品に対する温室効果ガス（GHG）排出量は主に使用する原料によるもの。

スウェーデン国旗が刺さっているのがミートボール。そのほかはプラントボール。見た目だけでは違いはまったくわからない。

イケアは、より多くの人々にサステナブルな選択肢を提供するため、お手ごろ価格でプラントボールを提供中。イケアレストラン＆カフェでは、8個のプラントボールにマッシュポテト、リンゴンベリージャム、クリームソース、グリーンピースを添えたメニューが税込499円。ビストロ（10月31日まで限定）とIKEA原宿では、気軽にプラントボールを試せる4個入りカップが税込200円。そして持ち帰り用の冷凍プラントボール（1袋500g）は税込699円と、かなり安価な価格設定だ。