ユーグレナ 国産バイオジェット燃料初の民間フライトに成功

(写真上)民間機によるバイオ燃料のフライト成功および新事業戦略発表会にて。左から千葉功太郎氏(個人投資家)、カズレーザー氏、出雲 充氏(株式会社ユーグレナ 代表取締役社長)、永田暁彦氏(同社取締役副社長、ヘルスケアカンパニー長)。

ミドリムシを主原料とした59種類の栄養素を持つスーパーフード「ユーグレナ」と使用済み食用油から作られるバイオ燃料による初の民間フライト(鹿児島〜羽田間)が6月29日に行われ、無事に成功した。フライト後に開催された記者会見には、ユーグレナのテレビCMでもおなじみのカズレーザー氏も駆けつけ、お祝いムードに華を添えた。

日本初のバイオ燃料製造実証プラントを2018年10月末に竣工したユーグレナ社は、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す『GREEN OIL JAPAN』を宣言し、陸海空における移動体へのバイオ燃料導入を目標として掲げてきた。2020年3月に完成したバイオディーゼル燃料は、すでにバス、配送車、フェリー、タグボートなどへ供給を拡大。そして今年3月にはバイオジェット燃料が完成し、6月には国土交通省航空局が保有し運用する飛行検査機「サイテーションCJ4」でのバイオジェット燃料による初フライトが実現した。

陸海空すべてのバイオ燃料導入を達成し、ユーグレナ社はこの日、同社が製造・販売するバイオ燃料のブランド名を『サステオ』と命名すると発表。バイオ燃料利用が当たり前のサステナブルな社会の実現に向け、サステオの普及に取り組むと宣言した。

また今回は自家用としてフライトを行った「HondaJet Elite」は、今秋のサービス開始を予定している一般向けチャーターフライトにおいて、サステオの使用が申し込み時にオプションとして選択可能となる。初年度は年12回程度の利用を見込んでいるという。

国産バイオジェット燃料による日本初の民間フライトを終えたばかりのプライベートジェット。

出雲社長から1日機長に任命され、グリーンの機長帽を手渡されるカズレーザー氏。

ユーグレナ社が製造・販売するバイオ燃料のブランド名は『サステオ(SUSTEO)』に。由来は「サステナブルなオイル」。

株式会社ユーグレナ
euglena.jp/