引退馬支援に写真販売プラットフォーム活用、養老牧場からの問い合わせが5倍に増加

「みんなのおもいで .com」は、引退馬のセカンドキャリア支援に取り組む養老牧場・牧場運営者との連携を強化しています。競走馬としての役目を終えた馬たちの受け入れ先不足や飼料費・医療費・施設維持費の高騰を背景に、養老牧場では寄付だけに頼らない新たな収益源への関心が高まる中、「みんなのおもいで .com」を活用した写真販売の取り組みが注目を集めています。
概要
株式会社ハッピースマイルが提供する写真販売プラットフォーム「みんなのおもいで .com」は、引退馬のセカンドキャリア支援において、養老牧場や牧場運営者との連携を強化しています。競走馬引退後の受け入れ先不足や、飼料費・医療費・施設維持費の高騰といった課題に対し、寄付だけに頼らない新たな収益源として、写真販売プラットフォームの活用に注目が集まっています。
引退馬の現状:令和6年の登録抹消馬は10,838頭、再登録を除くと6,867頭となり、すべての馬が乗馬や繁殖などの受け皿に進めるわけではありません。
飼料費の高騰:配合飼料の平均輸入原料価格は、令和2年度第3四半期の25,078円/トンから、令和7年度第4四半期には44,877円/トンと約1.8倍に上昇しています。
養老牧場からの問い合わせ:今期に入り、養老牧場や牧場運営者、馬主関係者からの問い合わせが前年同期比約5倍に増加しています。
写真販売の目的:「維持費や設備費の負担を軽減したい」「寄付だけに頼らない継続的な収益源を作りたい」「遠方のファンにも馬たちの現在の姿を届けたい」といった相談が多く寄せられています。
利用者層の拡大:「応援消費」の形として、競馬ファンだけでなく、親子連れや動物福祉に関心の高い層、牧場見学・ふれあい体験参加者などへ利用者が広がっています。
引退馬の受け入れ先と運営コストの課題
農林水産省の「馬産地をめぐる情勢」によると、令和6年には中央競馬・地方競馬を合わせて10,838頭の競走馬が登録抹消となりました。このうち、他競馬への再登録を除くと6,867頭が新たな進路を必要とします。主な進路としては乗馬、繁殖、へい死、研究馬、その他がありますが、すべての馬がこれらの受け皿へ円滑に進めるわけではなく、競走馬としての役目を終えた馬たちの受け入れ先確保は、競馬業界が継続的に直面する課題となっています。
また、配合飼料価格の著しい高騰も、牧場運営における大きな負担となっています。農林水産省の資料によれば、配合飼料の平均輸入原料価格は、令和2年度第3四半期の25,078円/トンから、令和7年度第4四半期には44,877円/トンへと、約1.8倍に上昇しており、飼料費の負担増は深刻です。馬の飼養には、これらの飼料費に加え、医療費、装蹄費、施設維持費、人件費などが継続的に発生するため、養老牧場では寄付や一時的な支援に加えて、持続可能な収益源の構築が急務となっています。
写真販売プラットフォームによる新たな支援の形
こうした状況を受け、株式会社ハッピースマイルが提供する写真販売プラットフォームサービス「みんなのおもいで .com」への養老牧場や牧場運営者、馬主関係者からの問い合わせは、今期に入り前年同期比で約5倍に増加しています。特に、「維持費や設備費の負担を少しでも軽減したい」「寄付だけに頼らない継続的な収益源を作りたい」「遠方のファンにも馬たちの現在の姿を届けたい」といった切実な相談が多く寄せられています。
実際にサービスを導入した牧場運営者からは、「写真を通じた応援が、そのまま馬たちの暮らしを支える力になるという点に、可能性を感じている」「これまで人のために走ってきた馬に、最後は穏やかな生活を送らせてあげたい」といった声が届いています。この取り組みは、競馬ファンのみならず、親子連れや動物福祉に関心の高い層、牧場見学やふれあい体験の参加者など、幅広い層に広がっており、写真購入を通じて馬たちを支援する「応援消費」として関心が高まっています。
「みんなのおもいで .com」の活用と今後の展望
「みんなのおもいで .com」は、イベント・施設・団体向けにオンラインでの写真販売を可能にするプラットフォームサービスです。引退馬支援においては、牧場見学イベントや馬とのふれあい体験、日常風景などを撮影・販売し、その売上の一部を牧場運営費や馬たちの生活費へ充当することができます。利用者はスマートフォンやPCから手軽に写真を閲覧・購入できるため、遠方に住むファンでも継続的に馬たちを応援することが可能です。また、写真を通じて引退後の馬たちの“現在の姿”を発信できることから、認知拡大や里親・支援者との新たな接点創出にも寄与しています。
同サービスは、導入団体側のプラットフォーム導入費や登録料が無料であり、閲覧者も会員登録なしで写真を閲覧できる手軽さから、保育業界をはじめ、スポーツ、エンターテインメント、高齢者福祉施設など、多岐にわたる分野で活用が広がっています。近年、動物福祉やサステナブルな支援活動への関心が高まる中、引退競走馬の余生を支える仕組みづくりは、競馬業界のみならず社会全体のテーマとなりつつあります。株式会社ハッピースマイルは、写真販売を通じた継続支援モデルを全国へ展開し、今後3年間で提携牧場数を現在の2倍規模へ拡大することを目指しています。これにより、写真をきっかけとした「引退後の馬たちを知り、支える文化」の定着に貢献していく方針です。
まとめ
「みんなのおもいで .com」は、引退馬支援において、養老牧場などと連携し、写真販売を通じて新たな収益源の確保と馬たちの支援を可能にしています。この取り組みは、動物福祉への関心の高まりとともに、全国へ広がる可能性を秘めています。
関連リンク
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/keiba/lin/pdf/index-81.pdf

