• HOME
  • 特集 , 記事
  • ふらりと気の向くままに平日散歩 <亀戸編> 歴史を感じながら街を歩く

ふらりと気の向くままに平日散歩 <亀戸編> 歴史を感じながら街を歩く

龍眼寺 布袋尊 *亀戸七福神
応永二年(1395)創建、良博大和尚による開山。本尊の聖観音菩薩立像は宮内最古の仏像で、比叡山の修行を終えた良博大和尚が柳島の辻堂に泊まった際、お告げを受け授かったという。龍眼寺の名は、寺の湧き水で洗顔すると目がよくなる眼病平癒の観世音として信仰を集めたことによる。寺の由来書によると、元禄時代に中興元珍大和尚が全国から数十種類の萩を集め、それが幾千株に達して江戸の名所となり「萩寺」と呼ばれたという。

秘仏が納められた本堂。庭には多くの句碑が並ぶ。

龍眼寺
江東区亀戸3-34-2
ryugenji.net/


昭和53年創業の甘栗専門店。焼き立てにこだわる「甘栗専門店 亀戸直売所 木守庵」は、有名百貨店にも認められた品質の良い甘栗を購入できると人気。店の奥にある釜でじっくりと焼き上げられた粒の大きい栗は、栗好きにはたまらない。

縁起袋の「勝栗」は中にお札が入っている。「茶色い袋の方が量が多いですよ。こっちでいいですか?」と親切に教えてくれたご婦人。ありがとうございます!

甘栗専門店 亀戸直売所 木守庵
江東区亀戸3-47-17
無休
https://grocery-store-273.business.site/

大正五(1916)年創業、亀戸十三間通商店街の角地に位置する「但元いり豆本店」。昔懐かしい雰囲気が溢れる店舗に、心落ち着く。気さくなご婦人が店に立つ姿は、元気をもらえるようでとてもいい感じだ。豆は25〜26種類(甘納豆の種類も数えると30種)を揃えており、気になるものばかり。量り売りでの販売。

上は人気のえんどう豆のいり豆。いい塩梅の塩味がくせになるいり豆は、ついポリポリと食べてしまう。
運がよければ看板猫ちゃんにも会える。この日、もう一匹の猫ちゃんはお休み中。

但元いり豆本店
江東区亀戸2-45-5 10:30〜20:30
木曜定休日
http://www.kame13.com/shop/tajimoto.htm

明治四十年創業の「大木屋」は、遠くに住んでいてなかなか来られないからと電話で取り寄せる常連客もいるという人気店。職人さんが焼いているせんべいを食べられるのは、なかなかないものだ。大木屋さんではせんべい焼き体験も行っており(要予約)、自分で焼いて食べられる。時間がない時は自宅でも楽しめるセットを買って持ち帰れば、いつでもOKだ。

お土産にも喜ばれる季節限定パック(左)は、いろんな種類を楽しみたい人にピッタリ。五角形の「合格煎餅」(右)は受験に縁起が良いと人気。
アイスがのっかったせんべいは、おしょうゆがアクセントになって美味い。

天神せんべい 大木屋
江東区亀戸2-8-5
月曜・火曜定休
インスタグラム https://www.instagram.com/ookiya_senbei/?hl=ja


香取神社 *亀戸七福神・恵比寿神、大国神
天智天皇の四年(665)に藤原鎌足公が東国下向の際に亀島に船を寄せて勧請したとされる。平将門の乱のとき、俵藤太秀郷が戦勝を祈り祈願成就。その後弓矢を奉納したとされ、祭事として毎年5月5日に「勝矢祭」が毎年行われる。古来より武運長久の神として、現在ではスポーツの神様として多くの人々が参詣に集まる。「香取神社御由緒記」によると、昔の亀戸は小さな島からなっており、島の形が亀に似ているところから亀島、亀津島とも呼ばれていた。区内で最も古い歴史を持つ香取神社は、入神明宮内から発掘された土錐を保管しており、この周辺が一番古い土地であることがわかる。本殿は戦災で炎上したため昭和23年社殿再建、昭和63年に現社殿建立。

香取神社本殿。白い石を拾って社務所に持っていくと、袋に入れてお守りにしてもらえる(有料)。
亀戸大根の碑。江戸東京野菜として登録されている亀戸大根は、文久年間の頃から香取神社周辺で栽培されていた。産地の名をつけて「亀戸大根」と呼ばれるようになったのは大正初期とのこと。

香取神社
江東区亀戸3-57-22
https://www.kameido-katori.com/

亀戸大根を食べることができる「升本」。「亀戸大根あさり鍋」「亀戸大根たまり漬け」など、亀戸大根を使った料理を提供。



社伝によると、享禄5年(1532)創建で、周辺新田開発の築堤の突端上に地元民が、水害除けのための水神を勧請したとされる。空襲で社殿は焼けたが、昭和35年に再建。石祠は宝暦12(1762)の再建。水神社(宮)を含めた周辺一帯は水神森と呼ばれた。

亀戸水神宮
江東区亀戸4-11-19


次ページに続く