G7サミット開催地に決定! 今注目の瀬戸内・広島を巡るグルメ&アクティビティの旅


広島の街に残る被曝遺産を地元ガイドと自転車で巡るピースツアー

小回りの利く自転車で広島市内の被曝遺産を回る。観光バスでは行けないような細かいポイントへも行きやすいのが魅力だ。

前述したように、広島は初めて原子爆弾が投下されたことで世界中にその存在が知られる街。あれから77年の月日が流れ、見事に復興を果たしたとはいえ、街のいたるところには今もその爪痕が残されている。そんな被曝遺産を地元ガイドとともに自転車で訪れる「広島の街に残る被曝遺産を地元ガイドと自転車で巡るピースツアー」が今、人気を呼んでいる。

広島に落とされた一発の原子爆弾は、半径2.5kmの圏内を一瞬で焦土に……。ひろしまサイクリングsokoiko!が運営するこのツアーは、そんな広島市内に点在する、当時のままの姿を残している遺産を電動自転車で移動しながら、地元ガイドが細かく説明してくれるというもの。原爆ドームや広島平和記念資料館だけではわからない被爆地の本当の姿に、原爆の恐ろしさ、戦争によって犠牲となってしまった人々の惨状をあらためて感じさせられ、二度とこのような悲劇を起こしてはならないと誰もが思うことだろう。

ピースツアー参加のため、原爆ドームを望む平和公園へ。

まずは原爆投下前の写真や地図を絡めたガイドさんの説明がスタート。

ツアー参加者に熱く語りかける代表の石飛さん。

原爆の爆風で曲がった窓のサッシ。80年近い時が経過したというのに、そのままの形で残っていることに驚きを感じる。

広島市内を走る路面電車の基地。ガイドの石飛さんの説明によると、原爆投下後に路面電車が運行を再開したのはわずか三日後だったという。広島では原爆投下時に走っていた電車が二台残っているが、そのひとつが手前の「652」。そしてもうひとつが、奥4台の左から2台目の車両「651」。これらの車両が今も現役で走っていることに驚きを隠せない。

こちらがもうひとつの車両「651」。見た目は最近の路面電車と見分けがつかない。

外観や車内は長い年月の中で手を加えられているが、ベースとなる車輪や駆動部は当時のままだそう。

今回のツアーでガイドしてくれたsokoiko!の面々。(左から)HITひろしま観光大使の浜野哲夫さん、株式会社mint 代表取締役の石飛聡司さん、株式会社mint Sokoiko! 広島マネージャーの福原信太郎さん。

Sokoiko!
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