島根県西部を訪ねて<2> 温泉と山海の幸、伝統芸能に触れる〜石見神楽〜
柿本人麻呂の妻・依羅娘子(よさみのおとめ)の生誕の地ともいわれる島根県江津市。ここで聖徳太子の時代(650年ごろ)に法道仙人が見つけた有福温泉は「美人の湯」と親しまれている。今夜の宿は旧「旅館 樋口」をリニューアルして一昨年オープンした「アウルリゾート有福温泉」。隣接する「神楽殿」では石見神楽の公演を観覧できるということで、客室棟に隣接する「アウルダイニング」にて食事してから向かうことに。
夜は提灯が灯され、ノスタルジックな雰囲気を醸し出している。
目の前で繰り出される舞は、大迫力。感染症対策のためビニールカーテン越しではあったが、充分すぎるほど楽しめた。「石見神楽を舞うということは皆の憧れで、神楽を演じている人はヒーロー」なのだと、地元の方々は口々に話す。それほど、神楽は地域に受け継がれている習俗としてだけでなく人々の中に染み込んでいるもの、アイデンティティーとして誇れるものだということがわかる。
翌朝。朝の散策は気落ちが良い。鳥のさえずりを聞きながら、“山の朝”ののどかな雰囲気が気分をリフレッシュさせてくれる。
客室には半露天風呂が付いているので、朝風呂を楽しむ(下のスライドショー参照)。鳥のさえずりを聞きながら、湯船につかる。湯船の前に椅子があるので、すぐに着替えられるのは嬉しい。
アウルリゾート有福温泉 島根県江津市有福温泉町695 https://owlresort.jp/ |
地元の人だけでなく近隣からも休日には訪れるという3軒の温泉を中心に、旅館やホテルが集まる有福温泉。休日になると、近隣からここの温泉目当てに通ってくる人も多いらしい。昔ながらの温泉街の風景を楽しみながら、のんびりと散策する。
御前湯
皐月(さつき)湯
やよい湯
近隣のみどころ
有福大仏
善太郎餅本店
有福の地に伝わる『妙好人 善太郎』の逸話を今に伝える銘菓。
島根県の観光情報は しまね観光ナビ https://www.kankou-shimane.com/ |
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